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July 06, 2023

「親分の国」と「商人の国」 j-fashion journal(542)

1.力で支配する親分の国

 昔昔、世界の多くの国は親分の国でした。親分は特定の地域を自分の縄張りとして支配します。そのためには力が必要です。敵が攻めてきたら対抗して追い返す。縄張りの住民が親分に逆らったら、暴力、軍事力あるいは経済力を駆使して押さえつける。
 親分の国は力が全てなので、当然強い親分は尊敬されます。また、親分も自分を神格化、偶像化し、人々に尊敬するように働きかけます。
 勿論、親分も最終的には死期を迎えるので、支配は永遠ではありません。後継者問題が生じることもあるでしょうし、力のある挑戦者が現れることもあるでしょう。いずれにしても、親分は代替わりしていきます。
 親分の国は基本的に自給自足です。縄張りの中で取れる食料の量で縄張りの人口が決まります。豊かな土地なら住民は多くなるし、食料が不足している貧しい土地なら住民の人口は少ないままです。
 もし、人口が増えて食料がなくなれば、自然の人口調節に委ねるか、周辺の縄張りを侵略することになります。土地、家畜、食料を奪い、住民を殺すか、奴隷にします。
 親分は常に力で支配し、常に緊張し、戦っています。平和とは束の間の戦争と戦争の狭間に過ぎません。

2.お金で支配する商人の国

 親分の国も縄張りが広くなると、一人の親分のカリスマ性だけで統治するのが難しくなります。また、世の中の仕組みも次第に複雑になるので、それぞれの分野の専門家が必要になります。
 科学技術が発達し、食料が増産できるようになると人口が増えます。こうなると、組織化された官僚の集団が具体的な統治をするようになります。親分は力だけではなく、組織を統率する力が必要になります。企業で言えば、創業者から二代目、三代目の経営者になるイメージでしょうか。
 貿易が始まり、貨幣経済が支配的になると、自給自足経済圏から広域経済圏へと移行します。こうなると、次第に商人が力を持つようになります。
 商人はお金をコントロールすることで支配力を強めていきます。お金の力で親分に取り入り、影の支配者となります。あるいは、お金で国民を誘導し、実質的に商人が支配する国が誕生します。
 商人の支配は、親分のように個人が目立つ必要はありません。むしろ、目立たない方が安全です。商人は儲かる仕組みと組織を作って、それをコントロールします。
 例えば、お金の力で選挙をコントロールする。あるいは、お金の力でマスコミをコントロールする。
 お金の力で対立や分断を作り、互いの勢力を拮抗させることで、戦争や紛争で稼ぐ。
 人間の生活に欠かせない、エネルギーと貨幣をコントロールする仕組みを作って、それを支配する。
 
3.世界を不安定にする努力

 人をコントロールするには、不安な状態にしておくと効果的です。自然災害、疫病、戦争、経済危機等が起きると、人は国家や強い支配者を頼ろうとします。そして、政治家の支持率も上がります。
 いつでも不安な状態をつくり出すには、対立する勢力を育てることです。全く考え方が違う二つの勢力。交わることのない二つの原理に基づく国です。双方が別々の正義を持ち、それが対立する構図。一方から見れば、相手は悪役です。
 しかし、全く交わらない勢力で互いに独立すれば対立は起こらない。対立しているけど、相互依存している。そんな関係が理想的です。
 例えば、一方が貨幣をコントロールする国で、一方が食料や化石燃料の資源を持っている国。一方が組織で統治し、一方が親分が統治している。
 対立構造を維持することは以外に面倒です。油断していると共存共栄の平和な関係になってしまう。したがって、常に安定しないような工作が必要です。
 例えば、宗教上の対立。例えば、少数民族の弾圧。例えば、価値観の対立。例えば、反政府的なテロリズム。これらに対して、対立を煽るための資金提供や教育を行い、継続的にプロパガンダ活動を行う。
 こうした不断の努力により、世界は不安定な状態を維持しています。
 
4.商人の行き詰まりと世界の再起動

 親分の世界は消えようとしています。親分の国は、次々と商人の国になり、やくざ、ギャング、マフィア等の反社会的勢力は警察や軍隊によって淘汰されました。勿論、商人の国の中にも親分勢力は存在していますが、あくまで商人のルールで生き残っているのです。
 親分の行動原理がそのまま国家になったのが独裁国家です。数は少ないものの、世界には親分国家も存在しているのです。
 さて、問題は商人の国にもあります。あまりにも、貨幣や株式、相場で利益を追求したために、経済がバブル化してしまいました。さのままではどこかでバブルが崩壊し、世界は大恐慌に陥ります。それを乗り切るには、例えば、全ての借金をチャラにして、通貨を刷新して、古い通貨を使えなくしてしまう。そうすれば世界は再起動ができます。
 しかし、商人は責任を負いたくない。できれば、親分に責任を押しつけ、一度世界中を大混乱に陥れた後、親分に責任を取らせて、平和裡にに世界体制を刷新することを提案する。
 再起動した後は、再び発展途上国に投資し、成長の種と混乱の種を同時に植えつける。次の悪役も必要になるし、商人は常に世界が安定せずに変動を繰り返す構造を求めているのです。

5.成長を拒否する停滞と平和の国

 さて、平和を愛する我々日本人にとって、暴力的な親分を認めることはできません。しかし、一方の世界を不安定な方向に誘導する商人も許したくありません。
 日本人は縄文時代に1万年以上の平和な時代を経験しました。江戸時代も200年以上平和でした。
 明治になって、欧米の思想を導入した結果、戦争の時代に突入しました。戦争の時代とは、人口増加と経済成長の時代でもあります。
 平和な時代とは、人口横ばい、経済停滞の時代でもあります。世界で日本だけが経済成長せずに、貧しくなっています。逆に言えば、確実に平和を志向しているのです。
 親分にも与せず、商人にも買収されない。そして、武士のようにストイックに防衛力を磨く。
 富を独占せずに、世界に貢献する。その代わり、工作者、侵略者は徹底的に排除する。少なくとも、日本国内は平和を維持する。それが可能ならば、貧しく贅沢ができない国でも良いのではないか、と考える次第です。

*有料メルマガj-fashion journal(542)を紹介しています。本論文は、2022.4.11に配信されたものです。リアルタイムでの講読をご希望の方は、http://www.mag2.com/m/0001355612.htmlよりお申し込みください。  

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