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April 02, 2021

陰謀の時代からフェイクの時代へ j-fashion journal(413)

1.デジタルな嘘

 デジタルの特徴の一つは、コピー&ペーストができること。簡単にコピーができるし、簡単に修正ができる。つまり、簡単に嘘が付けるということ。
 写真や音声が証拠として認められていた時代に、デジタル技術を駆使することができれば、全てのアリバイも証拠も捏造できたはずだ。
 アナログの時代、嘘をつくのは大変だった。全てに辻褄を合わせるには、膨大な作業が必要だ。それでも、嘘を必要ととする人がいて、大がかりな陰謀が行われた。
 ところが、デジタル技術により、誰でも簡単にフェイクニュースを流せる時代になった。陰謀の価値は相対的に下がり、陰謀はコモディティ化してフェイクになった。真実を伝えるニュースにも、「フェイク」というレッテルを貼られるようになって、最早、何が真実で何が嘘か分からない。しかも、一度交わした約束さえ守られる保証はない。私たちはそんな時代に生きている。
 
2.フィクションの世界に生きる

 私たちの世界はノンフィクションからフィクションへと変化している。何が真実か分からないなら、最初からフィクションと考えておいた方が良いかもしれない。
 私たちは、小説、映画、アニメ、ゲームの世界に生きている。実際、eスポーツの登場で、家に引きこもってゲームをしている人と、リアルな世界に生きている人の差は消えてしまった。二次元のゲームがビジネスに直結したのだ。
 歴史もフィクション、政治もフィクションという世界の登場人物として生きていくにはどうすればいいのか。フィクションの世界に転生するというアニメでは、その世界全体のプログラムを超越することがテーマになっている。その生き方はリアルな世界そのものだ。
 フィクションの世界でも、行動することで周囲に影響を与えることができる。それにより、自分が生きやすい環境を作れるのだ。最早、歴史も政治も関係ない。自分の周囲の環境を自分で整備する。そして、自分で生きていく。巨大な世界に所属するのではなく、巨大な世界を自分の中に取り込んでしまう。そして、常に自分自身を見つめ、自分自身の変化に反応する。自分自身が世界であり、宇宙である。そういう意味では、宗教的な時代なのかもしれない。 
 
3.AIとロボット

 デジタルによって、コピー&ペーストが可能になった。究極のコピー&ペーストがAIとロボットではないか。脳のコピーがAIで、人体のコピーがロボット。AIの普及で人間の仕事がなくなると嘆きつつ、AIは慢性的な人手不足の解決策として期待されている。誰も本当にどうなるのかは分かっていない。
 AI搭載のドローンは、安価で効果的な兵器として期待されている。小説の世界では、ロボットは人間を襲わないようにプログラムされているが、AI搭載兵器は人間を襲うために作られている。もし、これが普及すれば、ターミネーターの世界が現実化する。機械はセンサーで人を見つけ、殺し回るだろう。お掃除ロボットのように、バッテリーが切れれば、自動的に基地に帰って充電する。そして出動して人を殺す。サスティナブルな戦争。そんな世界を拒否するために、私たちは何をすればいいのか。
  
4.AIデトックス

 無人兵器による虐殺は、最早、戦争ではない。国対国ではなく、機械対人間の戦いになるからだ。その前にAIの是非も問われるかせしれない。AIの能力が人間の脳を超えた時、何が起きるか分からない。少なくとも、人間がAIを理解できなくなる。そうなると、信じて良いのか悪いのかも分からなくなる。AIが論理的に嘘をつくかもわからない。それが正しいのかも証明できないからだ。
 これは、冒頭に述べたフェイクの時代を更に強化することになるだろう。私たちに勇気があれば、どこかのタイミングでAIの活用に大きな制限を加えるだろう。あるいは、一定以上の性能のAIを規制するかもしれない。
 人間の脳はAIに勝てないかもしれない。人間の身体もロボットに勝てないかもしれない。しかし、これはデジタルの評価である。個々の要素は機械の方が優秀かもしれないが、総体としての人間は機械に勝てる可能性があるのではないか。というより、勝つ必要もないだろう。個々の要素を追求し、勝負をするという生き方ではなく、全体で考え、全体の幸せを考えていく。相手を殺すのではなく、活かすことを考える。そして共に生きていく。そんな思想が必要なのではないか。

*有料メルマガj-fashion journal(413)を紹介しています。本論文は、2019.10.21に配信されたものです。リアルタイムでの講読をご希望の方は、http://www.mag2.com/m/0001355612.htmlよりお申し込みください。  

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