My Photo

お知らせ

無料ブログはココログ

« 令和に起きることを予測できるか? j-fashion journal(390) | Main | 国産サラブレッドレザーのブランド j-fashion journal(393) »

November 21, 2019

働き方改革と企業の世代交代 j-fashion journal(392)

1.働き方改革の背景

 働き方改革といっても、そこで語られていることは昔からのものだ。残業すれば残業手当てを割り増しで支払わなければならない。長時間労働は禁じられている。会社を辞める自由も保証されている。
 しかし、法律で決まっている権利でも、それを行使することができなかった。それを正常化しようということであり、「働き方改革」というより「法令遵守の徹底」というべきなのかもしれない。
 この種のことは意外と多い。法律で決まっていても、法令遵守のチェックができなかったり、処罰規定がないことも多い。
 法令が曖昧なことにはメリットもデメリットもある。
 法律をあまり厳格に適用することは、世の中が窮屈になる。しかし、常識が通用しない時代になれば、法律を厳しくするしかない。
 常識は時代と共に変化し、世代によっても理解が異なるのである。
 取り締まる側の論理では、取り締まりや処罰を曖昧にしておいた方が、権力の影響力が強くなるということもあるだろう。
 働き方改革の背景には、企業への不信感がある。終身雇用が崩壊し、年功序列も曖昧になっている。定年まで生活が保証されるわけでもなく、定年後の生活も退職金で保証されるわけではない。
 それなのに、正社員という立場にあぐらをかき、派遣社員より仕事ができなくても、高い給料をもらうのが当然だと考える人もいる。それをアンフェアだと考えるのも当然だろう。
 企業と個人の関係は昔とは違う。そこに不満があり、働き方改革を促す風潮があると言えよう。
 
2.経営者は変わらず、社員は変わった

 社員の意識が変わると、マネジメントの手法も変えなければならない。会社への忠誠心を強制しても、それなりの待遇が約束されなければ、誰も従わないだろう。
 昔は社長が言ったことを無条件に聞いたかもしれないが、現在はそうではない。同じことを言っても、時代が変われば伝わらないこともある。
 最近、「社員のモチベーションをいかに上げるか」が企業の重要な課題になっている。昔なら、経営者が社員のモチベーションを考えることはなかった。社員は高いモチベーションを維持して仕事をするのが当たり前であり、それは常識だった。モチベーションの低い社員には、「もっとまじめに仕事をしろ」と叱ればそれで済んだ。
 現在は、叱っても褒めても社員の心は離れていく。社長は昔と変わらなくても、社員が変わっている。一生懸命、社員の気持ちをかきたてようとすればするほど、空回りする。社長にはその原因が分からない。社員は次々と退職し、会社の業績は上がらない。そんな悩みを持つ経営者は少なくないだろう。

3.デジタル情報格差と世代間ギャップ

 社員の働き方だけでなく、会社の仕事の流れも変わっている。全てはデジタル化され、そのデータはインターネットで通信される。アナログの時代に蓄積されたノウハウが価値を失い、技術や職業が消失することもある。デジタルに関する知識や技術がないと仕事が回らない時代になったのだ。
 デジタルに関するスキルは、世代によって格差がある。デジタル化の波から逃げてきた世代と生まれた時からデジタルデバイスに囲まれて育った世代とでは、格差があって当たり前だ。この格差は仕事を遂行する能力にも影響する。ベテランなのにデジタルスキルがないために、新人に教えを乞うことも少なくない。
 今や、社員の世代間ギャップをどのように埋めるかは企業の重要な課題である。しかし、この課題を高齢の社長は解決できないことが多いのだ。
 パソコンやインターネットを活用すれば簡単にできる仕事を、アナログで延々と処理させられるような会社に若い社員は働きたいと思わないだろう。
 デジタルに関する情報格差が企業の優劣にも影響するのである。
 
4.世代間コミュニケーションイベント

 働き方改革とデジタル化の進展により、企業の世代交代が進むだろう。今後は、企業規模の違いよりも世代の違いが重要になる。
 逆に言うと、高齢の経営者は、自ら経営の世代交代を目指さなければ生き残っていけない。企業の生き残り戦略として、世代間コミュニケーションが非常に重要になるだろう。
 最近、会社で運動会を開催するのが流行っているが、それも世代間コミュニケーションの手段の一つかもしれない。あるいは、会社単位でパーティーをしたり、旅行するのも良いだろう。
 あらゆる世代が楽しめるアナログな社内イベントを考えることは、ビジネスチャンスにつながるかもしれない。 

*有料メルマガj-fashion journal(392)を紹介しています。本論文は、2019.5.27に配信されたものです。リアルタイムでの講読をご希望の方は、http://www.mag2.com/m/0001355612.htmlよりお申し込みください。 

« 令和に起きることを予測できるか? j-fashion journal(390) | Main | 国産サラブレッドレザーのブランド j-fashion journal(393) »

Comments

Post a comment

Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.

(Not displayed with comment.)

« 令和に起きることを予測できるか? j-fashion journal(390) | Main | 国産サラブレッドレザーのブランド j-fashion journal(393) »