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November 21, 2019

環境問題と個人の生活 j-fashion journal(386)

1.企業の利益と個人の幸せ
 
 日本で就職すると、個人より会社を優先するように周囲から求められる。個人より会社は上位にあり、上位の利益を優先せよ、ということだ。
 ところが、企業の利益を守るために、社員が情報の隠蔽や偽証をすると、企業より上位の国が損害を受けることもある。そして、個人が国から処罰を受ける。企業の利益を守るために、個人を犠牲にしたにも関わらず、更に上位の国が個人を罰するのだ。
 もし、個人の利益を優先するなら、国の法律を犯すのはリスキーだ。しかし、社員が国のために企業に損害を与えることも許されない。社員である以上、所属する企業と敵対すれば昇進も昇給も望めない。というより、企業から追い出されるに違いない。
 この問題を解決するには、二つの方法がある。第一は、企業が国を裏切らないこと。犯罪を犯さないこと。
 第二は、個人が企業に依存しないこと。退職しても、すぐに、次の会社に就職できて、法律を遵守したことがプラスに評価されれば問題はない。あるいは、会社に所属せずに個人で仕事ができれば問題ない。
 更に、個人と企業と国の利益に合致していても、地球全体で考えるとマイナスになる場合もある。例えば、環境破壊だ。国は企業が海外進出先で環境破壊しても問題にしない。進出先の新興国も経済成長を優先し、環境基準も甘い。そして、地球は汚染される。
 これをすべて解決する方法はあるのか。
 
2.無限の成長を望むのは罪か

 企業の理想は無限の成長だ。無限に成長するためには、競合他社を潰し、そのビジネスを吸収していく必要がある。競争原理で動いていくと、最終的には数社しか生き残れない。しかし、独占が進むと、独占企業だけが利益を搾取し、市民の利益を圧迫してしまう。そこで独占禁止法が登場する。
 競争を禁止すると、今度は個人も企業も社会も停滞する。ルーチンワークだけに終始し、イノベーションも生まれない。地球が許容する一定の枠組みの中で競争することが必要だ。もし、一部の国や企業だけが成長を続ければ、その他の国や企業は利益を得ることができなくなり、貧困や飢餓を生み出すだろう。
 そもそも、人口が無限に増え続ければ、どこかで限界が来る。ここでも、地球規模に合わせた制限が必要になる。
 これらの制限を強権的に発動すれば、人々は人権侵害を訴えるだろう。しかし、成長だけを追求すれば、人間の生存が危うくなる。
 同様のことは、個人の生活にも共通する。食欲に負ければ肥満し、最終的には命を縮めてしまう。そして、ダイエットを行う。
 ダイエットを成功させるには、自己管理が必要である。しかし、自己管理を強制することはできないのだ。これは個人、企業、国にも共通している。
 
3.成長段階と環境保護

 人類の歴史は、貧しい時代からスタートして、次第に産業が発展し、人々の生活も向上してきた。人口が少なかった頃は、自然が持つ浄化機能で十分だった。環境問題は存在しなかったのだ。
 世界は同時に発展したわけではない。最初に発展した先進国で環境問題が発生し、次第に新興工業国にも拡大していく。やがて、環境問題は地域的な問題から地球規模の問題に変化していった。
 どの地域も、最初に経済発展を目指し、経済発展の結果、環境問題が起きる。そして、環境問題への取り組みも、経済発展の段階によって異なる。
 従って、先進国と新興国を同じ基準で環境保護を強制するのは難しい。しかし、既に環境問題は地球規模に達しており、猶予はできない。
 我々は今、ここにいる。問題は分かっている。しかし、解決策は難しい。経済成長も捨てることはできない。しかし、このまま突き進めば、人類全体の生存が危うい。
 そして、経済格差が進み、貧困が増える中で、我々個人は自分の生活を守らなければならない。その時に環境問題を考える余裕はあるだろうか。
 
4.我々が目指すべき生き方

 個人の生活で環境を考える場合、なるべく資源やエネルギーを使わず、格差が広からないような生活を心がけることだろう。
 例えば、大量生産大量販売システムから外れる。大量生産大量販売が可能なのは、資本力のある大企業である。この仕組みに飲み込まれると、大企業だけが反映し、中小企業や零細企業は淘汰される。そして格差が拡大する。
 大手スーパーよりも、地元の商店を選ぶ。大手スーパーでも、産直の商品を選ぶ。
 気を付けたいのは、品質が良くて安い商品という理由で、商品を選ばないことだ。むしろ、外見よりも中身を重視する。大きさや形が不揃いだったり、色づきが悪くても、味や栄養が同じならば、それらを食べるようにしたい。廃棄されるリスクを考えるならば、賞味期限に近いものを選ぶことも重要だ。必要以上に新しいものを選ぶことは、結果的に廃棄物を増やすことになる。
 社会活動、ボランティア活動、社会的な企業に参加する。あるいは、環境や人権を守る企業を支持すること。買い物というのは、所有するための手段だけでなく、企業を評価する行動であることを認識したい。
 身の丈に合った生活スタイルを確立する。なるべく資源を使わずにスケールダウンした生活を心がける。余分なモノは買わないし、買ったものは長く使う。最近流行している断捨離の精神も重要だ。
 プライスレスなモノやコトを大切にする。貨幣経済に依存した楽しみではなく、内面を豊かにすることを考える。
 こうした生活スタイルは、若者よりも高齢者に向いているだろう。今後の時代は、高齢者が新たな消費スタイルを構築していくべきである。効率より真の豊かさと個人の幸福を優先したい。

*有料メルマガj-fashion journal(386)を紹介しています。本論文は、2019.4.15に配信されたものです。リアルタイムでの講読をご希望の方は、http://www.mag2.com/m/0001355612.htmlよりお申し込みください。  

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