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November 21, 2019

キカクノキ塾 j-fashion journal(387)

1.元々、いい加減なコンセプトでしょ?

 私は常に新しいプロジェクトに取り組んでいます。最近は、会社から依頼されることより、こちらから新プロジェクトを提案し、そこから契約にこぎつけるというケースが増えました。昔なら、待ってるだけで相手から新たなプロジェクトが舞い込んできたのですが、時代も変わったものです。
 本来なら、時代が変わっているので、新しいプロジェクトのニーズは高いはずです。余裕のある会社は新規プロジェクトに取り組んでいますが、繊維アパレル業界では、新しいプロジェクトに取り組もうという気運も欠如しています。新しいことに取り組んだ経験もなく、今の仕事だけやっていても、給料は保証されています。新しいプロジェクトに関わって失敗すれば、現在の仕事さえ失うかもしれません。そんなリスクを冒したくないのも当然といえば当然ですが。
 最近は、繊維ファッション業界の企業ではなく、周辺の業界や個人から新しいプロジェクトの相談を受けることが多くなりました。
 嬉しいことではありますが、とにかく、何をどのように進めたらいいのか分からない人が多いのです。こちらは百戦錬磨ですが、相手は素人。なかなか言葉も通じません。
 そこで同じく百戦錬磨の友人を呼んで会議をするのですが、プロ同士はアウンの呼吸で話してしまいます。思いつきの与太話のような内容の中で、現在の状況やクライアントの関わり方やビジネスモデルをどうしようか、を確認していきます。
 その間に、ジャストアイディアの面白話を出し合うのですが、それらも荒唐無稽の話ではなく、互いの背景を知っているので、実現の可能性があることも分かります。しかし、初めてきく人には何のことだか分かりません。全体がいい加減な話に聞こえるというわけです。
 こちらにしたら、かなり練り込まれたコンセプトも、それを聞いている人には「いい加減なコンセプト」に聞こえてしまいます。
 本来ならば、素人の人に対して、一つ一つの言葉の意味、会話の内容を事細かく解説しなければなりません。でも、そんなことをしていたら、議論が白熱しないし、頭の回転が止まってしまう。だから、現場で解説することはできません。

2.企画のキから解説する

 そこで、どこかで企画のキの字から解説しなければならないと思っています。
 どんな企画でも、最初に、プロジェクト全体の目的、ビジョン、参加するメンバー構成、ざくっとしたスケジュールと予算規模などを確認しなければなりません。その上で、面白いアイディア、ユニークなアイディア、誰もやったことがないアイディア、今やったら成功しそうなアイディアを出します。
 アイディアなしにプロジェクトを始めるのはとても危険です。ありふれた内容では、話題にもならないし、期待もされません。売り込むのも大変だし、プロモーションのコピーさえ作れません。
 最初が肝心です。正直に言えば、その最初の段階だけでも、プロを参加させてほしいと思います。そこで、「これなら行けそうだ」というラフプランを作れれば、その後の詳細な予算やビジネスプランを社内の頭の良いスタッフに任せることもできます。
 最初の段階は、頭の良い人だけでは駄目です。頭が良い人でも、アイディアは出てこない。むしろ、少しばかり頭がおかしい人を入れるべきです。企画のキという意味は、奇人のキでもあり、感情に訴える気でもあります。
 
3.具体論じゃないと始まらない

 企画や発想に関する書籍は数多く存在しますが、その内容は抽象的な概念の説明に終始することが多いようです。具体的な内容は、企業が公開を嫌がるので掲載できないことが多いからです。
 しかし、抽象論だけでは、企画は立てられません。消費者意識の変化、ビジネス環境の変化、その会社が持っている資産や能力、取引先との関係等々の具体的な情報がなければ企画立案はできないのです。具体的な事案の中にこそ情報があります。そして、具体的な課題を解決することが、企画の目的です。
 これはどんなことにも共通しています。職場の改善、商品開発、イベント企画、ブランド企画、新しいショップ開発、新業態開発、人材育成の企画等々。すべては具体的な課題が提示されないと考えられません。
 プロの企画マンは課題を必要としています。課題がないと思考停止に追い込まれます。それを防ぐために、誰からも仕事が与えられなかったとしても、常に世の中の課題を見つけて、その解決策を考える訓練を続けています。
 新規事業の失敗を見るたびに、「最初に相談してほしかったな」と思います。私に相談しても必ず成功する保証はありませんが、失敗するポイントや可能性は分かったと思います。もちろん、「このままでは失敗しますよ」と言っても信じない人も多いし、偉い人がかけた号令に逆うのも困難です。それは外部の人間の仕事です。
 日本の企業の多くは、予算の立案と企画の立案を混同しています。「○年後に何十億の売り上げを達成する。そのためにこれだけの投資をする。社内にも専属のチームを作る」ここまでやれば、「あとは担当者に任せて、尻を蹴飛ばせばいい」と考えてしまうのです。
 この段階には企画立案が何もありません。企画がないのに、目標だけ設定してプロジェクトがスタートする。凄い話です。
 担当者はアイディアを評価するのも苦手です。「ろくでもないアイディア」でも偉い人が言えば、それに従います。そして失敗します。

4.キャスティングが成功の鍵

 ハリウッド映画で銀行強盗をする場面を見たことがあると思います。そこでは、まずキャスティングが問題になります。金庫破りの名人、運転の名人、ハッキングの名人、銃や格闘の名人など。これができるのは、コイツとコイツだ。プロジェクトを成功させるには、刑務所から脱獄させてでも、人材を揃える。それでなければプロジェクトは成功しないと分かっているのです。
 一方、日本の企業はどうでしょう。そもそも、外部からスカウトする発想がありません。どんなことも社員にやらせます。もちろん、社員の中にプロジェクトを成功させるスキルを持った専門家がいれば問題ありません。それには、癖はあっても多様な専門家を採用できる独自の採用方法が必要になるでしょう。そんな入社試験を行っている会社なら、社員だけでプロジェクトを推進できます。しかし、多くの会社は、決められた仕事を素直に行う人を優遇します。上司に逆らうような人は敬遠されるのです。素直な人に新しいプロジェクトを任せて、成功するのでしょうか。
 中国市場進出でも、多くの事例を見てきました。中国のことを勉強もせず、中国語も話せず、中国人に親戚も友人もいない、中国が好きでもない人を単身で中国に送り込んで、プロジェクトを任せる。
 予算だけ与えられて、本人も不安でいっぱい。そんな時に、親切な中国通の日本人や、日本語が話せて中国共産党の幹部ともつきあいがある中国人が現れます。あるいは、日本語が話せて一流大学を卒業しながら、なぜかスナックで働いている美人の中国人女性と出会います。
 これで騙されない方がおかしいと思いませんか。
 新規プロジェクトを始めるならば、最初にどんな人材が必要かをリストアップしましょう。そして、プロジェクトリーダーを決める。あるいは、スカウトする。リーダーを中心に、必要な人材を集めチームを作ります。これがスタート地点です。
 多くの日本企業のプロジェクトの失敗はキャスティングの失敗です。できない人にプロジェクトを任せて、結果的に失敗する事例が非常に多いのです。
 
5.具体的な問題解決をするキカクノキ塾

 そんな企業のみなさま、特に担当者のみなさまの課題を解決するのがキカクノキ塾です。
 ここでは、企画を基本から教えるだけでなく、具体的な事例を取り上げて、その解決策を考えます。
 塾に参加する人は、課題を持参していただきます。起業しようと思っている人でもいいし、企業内で新規事業を任されているプロジェクトリーダー、経営に悩む中小企業の社長、地域起こしを考える自治体の担当者等々のみなさまには必ずお役に立てると思います。
 基本的に塾内で聞いたことは秘密厳守です。受講生には機密保持契約書に署名していただきます。
 その上で、私も含めて、塾生みんなで課題解決策を考えていきます。そして、次回までに行うべきことをリストアップします。そして、次回、進行の状況を発表していただきます。補足はチャットで行っても良いと思います。
 これを繰り返すことで、塾生の企画スキルは向上します。トレーニングには、多くの課題に取り組むことが必要です。通常の会社内ではそれを経験することかできませんし、相談相手もいません。
 企画に関するノウハウを取得し、トレーニングを積むことがキカクノキ塾の目的です。そして、新規プロジェクトを数多く立ち上げ、成功させ、世の中を面白くしていきましょう。

*有料メルマガj-fashion journal(387)を紹介しています。本論文は、2019.4.22に配信されたものです。リアルタイムでの講読をご希望の方は、http://www.mag2.com/m/0001355612.htmlよりお申し込みください。  

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