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January 08, 2019

パーソナルWEBショップ j-fashion journal(285)

1.リアルなコトのカタログ

 シニア世代のみなさん、欲しい商品はありますか?というより、欲しい商品が見つかりますか?
 「モノを欲する」ことは、「どんなことがしたいか」に由来します。「どんなことをしたいか」がないと、モノは欲しくありません。それでも、生活している以上、モノは必要です。必要なモノを購入するという行為には、心が動きません。買物は労働になります。
 「買物が楽しい」と感じるのは、買い求めたモノを使ったコトを想像するからです。想像しても何の感動もないのであれば、モノなんて何でもいいし、何でもいいのなら安ければいい、ということになります。
 良い商品を安く作るという思想からは、感動のない商品が生れます。それがコモディティ化です。
 最初に、ワクワクするコトがあり、それの準備でモノを揃える。モノが揃ったら、さぁ、ワクワクするコトの始まりです。

 そう考えると、モノを売るカタログを作るには、最初にコトのカタログが必要です。
 コトのカタログとは何でしょう。私達は、それをfacebookに求めているのかもしれません。facebookを見れば、知り合いの○○さんがどこで何をしているかが分かります。公園を散歩したり、焼肉を頬張ったり、孫と遊んでいます。
 これまでの雑誌の情報は、あくまで架空のものでした。主語がない情報です。facebookは主語が明確です。リアルな情報です。
 私たちは、他人の視点を借りて、いくつもの経験をしています。そこに買物があってもいいと思います。
 実際、facebookを見て、買物をすることもあります。あるいは、紹介されていた居酒屋に行くこともあります。
 もし、facebookのコンテンツに買物カゴがついていて、コンテンツ上に出てきた商品を自由に購入できるのであれば、最早、ネットモールは必要なくなると思います。我々が興味を持っているのは、モールではなく、商品でもなく、まず人とコトなのです。
 
2.ブログのようなWEBショップ 

 どんなビジネスも、ある程度の規模を想定し、予算を組みます。少なくとも経費に見合う利益を上げなければならないからです。もし、簡単かつ安価にWEBショップが構築できるのであれば、利益の予算も少なく設定できます。
 WEBショップの経費が大きければ、利益の予算も高く設定しなければなりません。そのため、WEB上に多くの商品を掲載することになります。しかし、商品の数を増やせば増やすほど、そこから選ぶのは大変な作業です。商品の範囲が増えると、WEBページのタイトルも曖昧になり、検索で引っかかるのも大変です。そうなると、WEB広告を出したり、クーポンを出すことが必要になります。
 信用のおける良い店は良い商品を選別しています。その店を信用できれば、その店の商品なら安心して買うことができます。数多くの商品を並べても、全ての商品が売れるわけではありません。売れない商品は値下げして処分します。小売店は値下げ分も計算して、価格を決定します。もし、値下げをしなければ、更に価格を下げることが可能です。
 ブログやSNSへの投稿では、基本的に利益を考えません。自由に好きなように書きます。だから、コンテンツが面白いのです。我々は日常的にSNSに個人の生活を公開しています。「こんな美味しい食事をしました」「こんな商品を購入しました」等々。その情報を共有し、実際に、レストランの予約が取れたり、商品を購入できるとしたら、それこそが「パーソナルWEBショップ」ではないでしょうか。
 「パーソナルWEBショップ」であれば、完全にSNSとリンクできます。情報発信と一体となったショップこそ、新しい業態ではないでしょうか。
 
3.「パーソナルWEBショップ」によるシニア市場活性化

 SPAは店舗を増やすことで売上が上がりました。ネットショップは、ショップの数を増やすのではなく、顧客とのコミュニケーションの量を増やし、広告等による情報発信を増やすことによって、売上が伸びると言われています。
 しかし、それだけで十分でしょうか。店舗のように、目に見える形で売上を増やすことができないのでしょうか。
 私は、パーソナルWEBショップにヒントがあると考えています。
 勿論、個人の生活を全て公開することに抵抗のある人は多いでしょう。しかし、それがビジネスにつながるなら、シニア層にとってビジネスチャンスになります。シニアマーケットへの対応は、既存の企業では困難です。シニアは多様であり、細分化された市場の集合体です。ですから、広告の効果も薄いのです。
 また、企業内の若い世代に、シニア世代のライフスタイルを理解することは困難です。シニアマーケットの活性化には、シニア層が参加すべきと思っています。
 
4.「パーソナルWEBショップ」のビジネスモデル
 
 「パーソナルWEBショップ」のコンセプトについて考えてみましょう。
 通常のネットショップは、多くの商品数を掲載しています。ショップの機能を満たすそうとすれば、豊富な品揃えは不可欠です。しかし、品数を増やすほど、パーソナルから離れてしまいます。
 「パーソナルWEBショップ」は、通常のネットショップとは異なり、絞り込むところに特徴があります。
 「パーソナルWEBショップ」は、「パーソナル・ライフスタイルショップ」ともいえます。そして、パーソナルブランド価値をいかに上げるかが問われます。特定の個人がバイヤーとして選んだ商品だからこそ価値が出るというコンセプトです。質の高い商品情報を発信することで、サイトの価値、商品を価値をいかに上げるかが第一義です。情報発信による広告収入が得られれば理想的です。売上歩合の収入は、それほど多くはないかもしれませんが、経費を掛けないようにすれば、毎月いくらかの収入にはなるでしょう。
 「パーソナルWEBショップ」はメディアでもあります。メディアとしての価値が高まれば、自然に売上も増えていくでしょう。収益の方法は、多様なスタイルが考えられます。アフィリエイトで売上歩合を受け取る方法。WEBショップとして売上仕入れで仕入れて販売する方法。在庫リスクや物流機能をどのように分担するかは、交渉次第です。
 メーカー側に立てば、ブランドイメージを下げないこと、小売価格を崩さないことを守れば、WEBショップを増やすことは文句がないはずです。
 たとえば、私は天然発酵建て藍染め商品をプロデュースしていますが、トークショーを行って、藍の効能や生産工程を紹介すると、商品が売れるのですが、単純に商品を並べても売れません。しかも、顧客が藍染めについてある程度の知識を持っていないと、色落ちなどのクレームになる可能性もあります。
 こういう難しい商品こそ、「パーソナルWEBショップ」に適していると思います。商品は少なくてもいいのです。極論すれば、一点だけでも良いのかもしれません。そんな「パーソナルWEBショップ」を低コストで複数立ち上げていく。そして、SNSで情報発信していくというビジネスモデルになります。

*有料メルマガj-fashion journal(285)を紹介しています。本論文は、2017.5.8に配信されたものです。リアルタイムでの講読をご希望の方は、http://www.mag2.com/m/0001355612.htmlよりお申し込みください。

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