My Photo

お知らせ

無料ブログはココログ

« AI時代のファッションビジネス j-fashion journal(287) | Main | ブラック企業という概念は、どのように生れたか j-fashion journal(289) »

January 08, 2019

二巡目の青春をどう生きるか? j-fashion journal(288)

1.定年は、個人生活の始まり

 学校に行く前は親に従い、学校では先生に従う。就職したら上司に従い、昇進しても組織の論理に従う。結婚すると、多くの男性は奥さんに従う。日本人男性のほとんどは、誰かに従う人生を過ごしてきた。
 目標も自動的に設定されていた。勉強するのは、良い学校に入るため。次は、良い会社に就職することが目標となる。就職後は、出世することが目標。更に、年間売上目標や月別の目標が設定される。目標を自分で考える必要はなかった。常に路線は敷かれていたし、期待の通りに行動すれば良かったのだ。
 定年を迎え、会社から解放された途端、誰も指示してくれないし、目標もなくなる。そして、「何もやることがない」「何をやっていいのか分からない」「趣味がない」という悩みを抱える。
 仕事をしている時には、時間ができたら「本を読みたい」「映画をみたい」「旅行に行きたい」などと思っていても、実際に仕事がなくなると、それらの意欲もなくなる。仕事があるから、余暇がある。余暇にやりたいことは、仕事の合間にやりたいことだ。仕事がなくなると、余暇への欲求もなくなる。
 定年を迎えるとは、個人に戻ることだ。個人の目標を設定し、個人の生活が始まる。
 

2.ワークライフバランスとライフワークバランス
 
 会社員時代は「ワークライフバランス」、「仕事と生活の調和」が重要だ。
 定年後は、会社の仕事がなくなる。ライフだけだ。今度は、ライフワークバランス、つまり、生活の中の仕事を考えるべきではないだろうか。
 生活の中に仕事を設定すること。と言っても、「再就職しろ」という意味ではない。会社組織に長くいると、「仕事は会社に所属しないとできない」と思い込んでしまう。あるいは、「仕事は生活を維持するための労働なので、経済的な余裕があれば仕事をする必要はない」と考える。
 しかし、仕事を大きく捉えると、必ずしも生活のための労働ばかりではない。生き甲斐でもあり、遊びでもある。良い仕事とは、やってて楽しい仕事だ。そして、皆から感謝される。そんな仕事なら、たとえ報酬がなくてもやりたいと思うだろう。
 報酬がない仕事というと、ボランティアを思い浮かべる人が多いだろう。しかし、私のようにフリーランスで仕事をしていると、報酬の多い仕事と報酬の少ない仕事がある。場合によっては、お金にならない仕事もある。別にボランティアというわけではない。
 たとえば、企業や個人からの相談に応えても、お金を支払ってもらえないことは少なくない。それでも、課題がないと、人間は何も考えない。相談に乗ることは、課題を共有し、問題解決を考えることだ。考えをまとめ、相手にプレゼンする。もし、課題が提示されなければ、何も考えないで終わってしまう。それでは進歩がない。自分を磨くためには、無償でも仕事をした方がいいし、私は常にそう考えて生きてきた。
 学校で勉強するには、授業料を支払う。仕事は報酬を受け取る。その中間に、無償の仕事があり、授業料を支払わない勉強がある。
 そう考えると、社会の課題をどのように解決するかを考えることも立派な仕事である。その考えを発表することも仕事だし、それをどのようにビジネスにつなげるかも仕事である。報酬というのは、仕事がビジネスになって初めて得られるのだ。
 そう考えて、世の中を見渡すと、実は無償の仕事の方が多いことが分かるだろう。サラリーマンの仕事だって、会社の利益につながらない仕事も多い。多くの人はそれに気がつかないだけだ。無駄な会議は利益に貢献していない。無駄な会議ための資料作りも利益に貢献していない。それらは、無償の仕事である。
 会社という仕組みは、一部の人が上げた利益を社員に配分することにある。多分、多くの人は採算割れ、給料以上の利益を上げていない。
 就職口はないけど、仕事はある。世の中には課題は沢山あり、それらを解決することが仕事だ。本来、社会のための仕事は公務員が担う。そのために、税金から給与が支払わている。しかし、公務員だけでは、課題解決は難しい。仕事は、できる人かやるべきなのだ。公務員と我々が異なるのは、「自分で仕事を見出し、自分で行い、お金に変えるビジネスに仕上げなければならない」ということだ。

3.定年後の目標設定

 定年後の目標とは何だろう。誰も与えてくれないし、自分で考えるほかはない。
 企業に所属していれば、企業の利益を考える。企業に所属せずに、個人で仕事をすれば、個人の利益を考える。しかし、個人の利益ばかり考えている人には、誰も協力しない。組織に所属しなくても、仕事ができるのは、ネットワークがあるからだ。
 社会に所属しているのだから、社会の利益を考える。こういう考えの人には、協力者が集まる。逆に言えば、定年後のネットワーク作りには社会的な仕事が必要だ。誰かが社会のために活動をしていれば、それを支援しても良い。これも重要な仕事である。したがって、皆が支援したくなるような仕事を考え、その仕事の目標を設定することが求められている。
 たとえば、定年後の生き方を提案することも社会の利益につながる。やることがなくて、テレビばかり観ているより、社会のための活動をした方が社会は良くなる。そして、お小遣い程度であっても、定年後に収入が得られれば、消費も生まれ、経済は循環していく。それも社会貢献だ。
 定年というのは、再度、自由な青春時代に回帰することだ。10代の頃、自分の20年後の将来を考えられただろうか。60歳で定年を迎えたら、次の20年を考えよう。今までできなかったことを、新たに勉強しよう。そして、新しい仕事を見つけて、取り組もう。就職はないが、仕事はあるし、起業も可能だ。
 しかも、若いときのように予算に追い立てられる必要はない。個人の生活が維持できる程度のスモールビジネスで十分なのだ。新しい仕事を始めるときには、まず無償でも行うことだ。仕事をしながら勉強する。無償の仕事でも、それは実績になる。そして、プロフィールに書くことができる。
 
4.定年後のインターネット活用

 定年後に、絶対に勉強すべきこと。それは、インターネット活用だ。
 定年後のビジネスにインターネットは不可欠である。会社のいう組織に所属していれば、会社内で仕事は完結する。しかし、組織を離れて個人になれば、他の個人と連携しなければならない。そのツールがインターネットだ。
 個人のブログ、WEBを持つことは、会社の名刺を持つことに等しい。そこには、個人としてのミッション、目標、考え方が表現される。そして、ブログの更新も仕事である。
 ブログを電子書籍にまとめれば、それも仕事の一部だ。電子書籍にまとめることで、講演やセミナーも可能になるだろう。一人で話すのが大変ならば、トークショーという方法がある。友人,知人を招き、対談やパネルディスカッションを行う。
 その様子をビデオに撮って、YouTubeに上げる。そのリンクをブログやSNSで紹介する。
 ここまでの作業でも、勉強することは多い。SNSに登録し、コメントを書く。facebookなら、友人知人を探して友達申請する。
 あるいは、様々な勉強会やセミナーの情報を入手して、申し込み、出掛けてみる。こうした活動が全て仕事なのだ。それらを覚える過程をまとめれば、それもコンテンツになる。生活全てがコンテンツであり、情報発信につながる。分からないことは、ネット上で検索すれば、大概のことは情報が見つかるだろう。
 実は、ネット上に情報を上げることも仕事である。ネット上で情報発信することで、検索に引っかかるようになる。それが学生や現役のビジネス万、あるいは、同世代の人々の役に立つ。
 まずは、ネットに親しもう。そして、自分の考えをまとめ、発信してみよう。それが全てのスタートである。

*有料メルマガj-fashion journal(288)を紹介しています。本論文は、2017.5.29に配信されたものです。リアルタイムでの講読をご希望の方は、http://www.mag2.com/m/0001355612.htmlよりお申し込みください。

« AI時代のファッションビジネス j-fashion journal(287) | Main | ブラック企業という概念は、どのように生れたか j-fashion journal(289) »

ファッションビジネス」カテゴリの記事

Comments

Post a comment

Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.

(Not displayed with comment.)

« AI時代のファッションビジネス j-fashion journal(287) | Main | ブラック企業という概念は、どのように生れたか j-fashion journal(289) »