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January 22, 2018

言葉のピースで発想しよう j-fashion journal(274)

1.文章を書きながら考える

 私は頭を整理するために文章にすることが多い。
 例えば、「売れない店を売れるようにするには」を考える。
 最初に「情報の流れ」を考えてみる。家にいる人にどのように店の存在を知らせ、店まで足を運ばせるか。これは広告の機能だ。
 店の前まで来た人を店内に引き込むには、VMDが重要になる。
 店内に入っても、好きな商品が見つからなければ、店を一巡して出てしまうだろう。商品の問題は、商品そのものの問題と、品揃えの問題に分けられる。
 気に入った商品があっても、接客が不適切ならば売れないこともある。この段階では接客販売が重要な要素となる。
 それぞれの要素が揃ってこそ、購買行動に行き着く。

 情報の流れではなく、「差別化」という要素から切り込む考え方もある。
 個店として完璧でも、同じようなショップが数多く存在すれば、客足は分散する。その場合、知名度が高いショップの方が有利だ。そうなると、「ブランディング」という考え方がポイントになる。
 それ以前に、店頭販売がネット販売に押されているという視点もある。ネットと店舗の関係をどうするか。商品を販売するだけの店舗ではなく、メディアとしての機能を持たせるなら「イベント」が重要になる。
 このように、様々な角度から問題を整理していく。その順序を変えたり、それぞれの段階でアイディアを加えて、文章をまとめていく。
 論理の流れや裏付けを丁寧に説明しようとすると、次第に文章が長くなる。文章の長さは、論理の道筋に比例するともいえよう。

2.長い文章は読まない

 メディアの変化と共に、文章の長さは変わる。書籍というパッケージは、ある程度の文章ボリュームを必要とする。ビジネス書ならば、12万字程度が基本になるだろう。あまり短い文章では、製本や流通のコストが合わない
 雑誌や新聞では、2000字から4800字程度。コラムでは800~1000文字。ブログの文章も次第に短くなっている。
 基本的に紙媒体よりも、モニターやスマホで読むデジタル媒体の文章は短い。モニターで文字を読むのは辛い。
 私自身は、紙媒体で育ったので、段落毎に行を空けるのは落ち着かないし、3行も4行も空けるのは論外だ。コピペする時に不便だろうと思うのだが、そんなことを気にしないようだ。確かに、改行していない文章は読みにくい。
 正直なところ、私はブログが読みにくいと言われても気にしなかった。長い文章はプリントアウトして読んだ方が読みやすいからだ。
 結局、紙を前提にした文章か、デジタルを前提にした文章かでその長さや質は変わる。
 書籍をPRする手段として、長い文章を140文字以内に分割して、ツイッターで流すという手法がある。ツイッターやフェイスブックでなどのSNSで流した方が共有や拡散が容易だ。
 次第に、文章の主流は紙媒体からデジタル媒体に移行している。もし、長い文章を分割して流すくらいなら、最初から短い文章を基本に書いた方が良いのではないか。

3.文章から画像へ

 「長文か短文か」から「文章か画像か」という時代になろうとしている。
 ツイッター、フェイフブックという短文主体のSNSから、インスタグラム、ピンタレストという画像主体のSNSに主流が移ろうとしている。また、ツイッターも140秒までの動画を投稿できるようになったし、フェイスブックも動画投稿が増えている。
 少し前までは、YouTube投稿もビデオで撮影し、編集ソフトで編集するという流れだったが、現在ではスマホ撮影が普通になっている。動画編集アプリも数多く存在する。スマホさえあれば、無料で編集し、動画共有サイトにアップすることが可能だ。
 その動画も長いビデオは観てもらえない。私は、自分の30分ほどの講義を実験的にアップしているが、これでは誰も見ないだろう。せめて、3分以内の動画にまとめなければ、最後まで観てもらえない。
 こうなると、一問一答のような形式が望ましいということになる。長い文章にするなら、質問をそのように構成すればいい。
 前述の「売れない店を売れるようにしたい」場合には、最初に「売れない原因にはどんなことが考えられますか?」という質問を設定する。
 その中から、質問をブレイクダウンしていく。
 「低コストで店舗をPRする方法は?」
 「ファッション専門店におけるVMDのポイントは?」
 「魅力的な品揃えとは?」
 「売れる商品とは?」
 「売れる店の接客販売とは?」
 「ファッション専門店における差別化戦略とは?」
 「アパレルブランドのブランディングの手法は?」
 「ショップのブランディングは可能でしょうか?」などと、次々と質問を設定し、それに答えていけばいい。その一問一答を短文でまとめれば、ツイッターで配信できる。短いスマホ動画で回答すれば、それが教材にも、PRにもなるのである。
 
4.ファッションビジネスのFAQ

 ファッションのFAQ(よくある質問)、ファッションビジネスのFAQ、ファッションデザインのFAQ、モノ作りのFAQ、ファッションマーケティングのFAQ、店舗運営のFAQ、ネットショップのFAQ、海外ビジネスのFAQ等々をスマホ動画で、あるいは短文で整理する。それができれば、教材にもなるし、コンサルティングの基本にもなる。
 長文のコンテンツは結局、相手に伝わらない。要約にまとめたとしても、それを理解できるとは限らないし、ましてや実践するとは限らない。OJTで覚えるのが一番だし、その場合、アドバイスはせいぜい3分以内だ。それでやってみて、また、分からなくなれば、また質問すればいい。悩んだ段階で回答することが最も効果的な方法である。
 そういう意味では、学校という制度は効率が悪い。社会に出ていない学生に仕事のことを教えても、リアルにその課題を感じることができない。学校で習ったことは、社会に出て課題にぶつかった頃には忘れている。
 ビジネスに関する教育は、悩んだ時点で教える方が良い。そのためには、いつでも学べることが重要だ。同じ質問でも、相手によって回答は異なるならば、それらを全て公開すればいい。一つの質問に100の回答があっても良いのだから。
 結局、教育もコンサルティングも基本的には、Q&Aであり、その多くはFAQでカバーできるはずだ。業界全体で、Q&AとFAQにまとめることには意義があるだろう。

*有料メルマガj-fashion journal(274)を紹介しています。本論文は、2017.2.20配信されたものです。リアルタイムでの講読をご希望の方は、http://www.mag2.com/m/0001355612.htmlよりお申し込みください。

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