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October 11, 2017

フリーランスは書くことから j-fashion journal(261)

1.書くことの意義

 サラリーマンは仕事を与えられる。フリーランスにとって、仕事は開拓するものだ。
 フリーランスで生きると決めたら、どんな分野で身を立てるのかを考えなければならない。そのテーマを見つけるにも、まず、自分の経験や知識、ノウハウやスキル、人脈等を書き出すことから始まる。そして、そのテーマが社会的ニーズに対応しているのかを冷静に判断する。
 「書き出す」とは、頭の中でモヤモヤしている抽象的な思いや情熱を、客観的かつ具体的に分析し、言語化することである。
 これは論文を書くことと同じだ。様々なことを勉強し、研究した成果と過程を、整理し、順序を決めて、他人に分かるように文章にする。
 日記やブログの文章は、相手に伝わらなくてもいい。自分のために書くのであり、自己満足でもいいのだ。しかし、ビジネスで書く文章は相手に伝えるために書く。

 文章で分からなければ、図やグラフで説明することもあるが、原則的には論理の流れを文章で表現しなければならない。書くことで考えがまとまり、論理化、体系化が可能になる。
 仕事のプロポーザルのメール、企画書等も全て文章が基本だ。文章を書くことは、プログラムを書くことである。文章が感動を与えるならば、感動プログラムを書いているのであり、知識が伝わるならば、知識プログラムを書いていることになる。
 逆に言えば、相手に伝わらない文章では意味がない。相手に伝えるには技術とトレーニングが必要である。私はジャーナリストの文章を目指すことを勧めたいと思う。

2.ジャーナリストの文章を目指そう

 ジャーナリストの文章と、詩人の文章は異なる。ジャーナリストは客観的な報道がミッションであり、自分の心象風景を描写する詩人とは文章の目的が異なる。
 客観報道と言っても、当然、記者の主観は入る。事実の中の何を取り上げ、描写するかが異なるからだ。それでも、客観的に表現することは基本中の基本である。
 最近、SNSなどで口汚く他人を罵る文章を見かける。例えば、「○○なんていう馬鹿は死んだ方がいい」というような書き込みだ。
 これはジャーナリストの文章ではない。馬鹿という表現も主観であり、死んだ方がいいという表現も主観である。
 もし、ジャーナリストがそう思うなら、どんなところが馬鹿だと思うのかを客観的に表現しなければならない。それを読んだ人が「ああ、この人は本当に愚かだなぁ」と思わせる文章を書くことがジャーナリストの力である。そして、「この人は生きている価値もないなぁ」と思わせることができれば、ジャーナリストの狙いは達成したことになるだろう。
 きれいな花を見て「きれいな花だと思った」と書いてはならない。読者に花がきれいな様子を描写しなければならない。色か形か、光の反射か、質感か、周囲の情景とのバランスか。それらを客観的に表現し、その文章を読んだ読者に「なんてきれいな花なんだろう」と思わせなければならない。
 それには、常に自分の心の動きを客観的に見つめ、何に感動したのか、何に失望したかを、言葉で表現する訓練が必要である。漠然と「つまらないな」と思うのではなく、「一体、自分はなぜつまらないと思っているのだろう」と考える。それをくり返すことが、文章で読者を感動させる訓練になるのだ。
 そして、クライアントを感動させる企画書にも直結している。

3.ブログを活用したトレーニング

 実は、私も20代の頃、文章を学ぶために夜間の学校に通ったことがある。当時の日本エディタースクール夜間講座に「ジャーナリスト養成基本文章コース」という半年の講座があり、3カ月だけ通った。
 その時に、自分の書いた文章を徹底的に真っ赤に添削されたが、最初のうちは納得がいかなかった。なぜなら、私が良いと思う部分が全て削除されていたからだ。今にして思えば、自分で良いと思う部分は、自分の考えだった。主観的な文章の羅列であり、今なら赤面ものである。
 そして、真っ赤に添削された文章を、再度原稿用紙に書き直して読んでみると、最初の自分の文章より格段に良くなっていた。その連続が良い訓練になった。
 自分の高い鼻をへし折るためにも、添削は良い方法だと思う。新聞社等では、現在もそうやって新人に文章を教えているのだろう。
 たとえば、文章を教えるのに、こんな方法はどうだろう。
 まず、受講生にブログを作らせる。テーマを決めるのが重要なので、これは話し合ってテーマも決めるようにする。
 そして、週一回800~900字程度のコラムを非公開のブログにアップしてもらう。そして、そのブログを私が添削する。
 添削した文章と自分の文章を読み比べて、再度文章を書く。それを公開ブログに掲載する。そうすれば、文章のトレーニングだけでなく、同時に、自己アピールやブランディングもできるようになる。

4.電子書籍にまとめよう

 800~900字という設定は、天声人語などのコラムの文章量に等しい。それほどストレスなしに、一気に読める文章量である。これを最小単位の一項として、5~6まとめて一段とし、それを5~6まとめて一章とする。この一章で2万字程度。これを電子書籍として出版する。電子書籍は薄くても出版できるからだ。
 紙媒体の場合は、更に5~6章をまとめて、原稿養子300~400枚程度のボリュームにすると単行本になる。
 某有名コンサルタントは、「私が認めるコンサルタントの最低条件は、単独で単行本を出版すること」と語っていた。現在の出版状況を見る限り、商業出版することは困難だが、電子書籍なら個人で出版することも可能である。私はフリーランスで生きるならば、自分の本を電子書籍で最低一冊は出版しておくこと、を条件にしたい。
 電子書籍ならば、印刷コストも掛からないし、無償でダウンロードできるサービスもある。名刺代わりに電子書籍を一冊送付することは、とても良いプロモーションになるだろう。
 フリーランスで生きるには、まず文章力を鍛えることである。

*有料メルマガj-fashion journal(261)を紹介しています。本論文は、2016.11.21に配信されたものです。リアルタイムでの講読をご希望の方は、http://www.mag2.com/m/0001355612.htmlよりお申し込みください。

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