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August 04, 2017

コンセプト優先のファッションビジネスモデル j-fashion journal(246)

1.ブランドコンセプトをビデオにしよう

 ファッション商品とは、物性価値に情報価値が加わったものである。情報価値、歴史であり、ブランドであり、ストーリーであり、テーマであり、思想であり、ステイタスでもある。
 単純な白いシャツでも、それを着用することで並々ならぬ喜びを感じるものがある。一般のシャツなら数千円で変えるが、数万円のシャツでも欲しくなることがある。それには、どんな情報が必要なのだろうか。
 ICTの進化により、情報を伝える手段は増えているが、それを十分に活用できているとは思えない。
 例えば、音楽でプロモーションビデオを作成することは興味深い。音楽は聞けば分かる。しかし、プロモーションビデオを流すことで音楽パッケージの価値を高めている。
 ファッションショーという手法は、元々受注のために行われたものだ。モデルが作品を着用し、それを見た顧客が発注する。しかし、既製服の時代になると、プロモーションが主な目的になっていく。一つ一つの服のシルエットやディティールを見せるのではなく、ブランドイメージを伝達することが中心になっていった。

 私は、ファッションにもプロモーションビデオがあってもいいと思う。短編映画のようなものでもいいし、ドキュメンタリーでも良い。アニメでも、デザイナーの独り言でも良いと思う。
 そのイメージと作品が渾然と一体化することで新たな価値が生まれるはずだ。
 ビデオにしておけば、それを店頭で放映することもできるし、スマホで見ることもできる。そして、SNSで拡散することもできる。
 これまではファッション雑誌に静止画の広告を出すことが一般的だったが、今後は動画によるプロモーションが主流になるだろう。

2.ブランドコンセプトをショップにしよう

 ブランドショップとは何だろうか。ブランドコンセプトを表現する空間であると同時に、商品を並べ、そこで商取引を行う場である。 ブランドコンセプトを空間で表現するのはコストも掛かるし、大変な作業を伴う。これもデジタル画像で表現することはできないだろうか。
 例えば、LED照明ならば、あらゆる色彩と光量を調整できる。そして、大型液晶や有機ELディスプレイ、液晶プロジェクター等で壁面、天井、床に画像を映し出すことであらゆるイメージを表現することができるはずだ。
 空間を自由に演出できれば、シーズンテーマを表現することもできるし、単品を訴求することもできる。
 店舗は、ブランドイメージを体感し、商品イメージを膨らませる機能を持たなければならない。購入はWEBで行えば良いのだ。
   
3.商品企画は、テキスタイルデザインから始めよう

 テキスタイルは、空間を構成することもできる。テキスタイルを身体に巻き付ければドレスになる。
 テキスタイルのカラーには意味がある。勿論、プリントやジャカードで柄をつければ、それにも意味が生じる。
 オリジナルのファッションはオリジナルのテキスタイルから生まれる。オリジナルの生地とは、白い生地を広げて、そこに自由に絵を描くところから始めてもいい。好きな色を染めて、あるいは、いろいろな色の生地を買い求めて、それを接ぎ合わせて服を作ってもいい。
 オリジナルのテキスタイルができれば、その色や柄でライセンス契約ができる。独自の色彩で商品構成することで、ブランドが表現できる。デジタルデータになっていれば、様々な展開が可能だ。
 服は、布を立体的に構成して、そこに人間が関わることで生まれる。
 テキスタイルの段階でも、いろいろなストーリーが生まれる。そのストーリーをブランドにすることができる。そして、テキスタイルに特徴があれば、あとは普通のシャツやワンピースを作ってもいい。むしろ、その方が差別化できるだろう。
 
4.最初にアート作品を作る

 ブランドコンセプトをビデオにする。ブランドコンセプトを空間にする。その空間に入り、ビデオを見るだけで、ブランドコンセプトを体感することができるだろう。
 その空間に、ブランドコンセプトを表現したテキスタイルを展示する。あるいは、テキスタイルを立体化した作品を展示する。
 言い換えれば、ブランドコンセプトに基づくアート作品が展示されたミュージアムである。そのミュージアムグッズが商品である。
 ミュージアムグッズはアート作品ではない。あくまでアートをテーマにした商品である。
 ここで始めて、商品が登場する。商品は、Tシャツ、マグカップ、アクセサリーだけかもしれない。
 ミュージアムグッズならば、ライセンス生産することもできるだろう。メガネ、アクセサリー、傘、タオルなどを専門メーカーに作ってもらうのだ。販売するのは、ミュージアムショップである。
 あるいは、ネット販売しても良い。最初に服ありきではなく、最初にブランドコンセプトありで考えてみる。それにより、新しいビジネスモデルが生れるのではないだろうか。

*有料メルマガj-fashion journal(246)を紹介しています。本論文は、2016.8.8に配信されたものです。リアルタイムでの講読をご希望の方は、http://www.mag2.com/m/0001355612.htmlよりお申し込みください。

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