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December 26, 2016

起業のための学習プログラム j-fashion journal(226)

1.新入生に伝えたいこと

 卒業間近の学生と話す機会があった。彼女は、どんな仕事につけばいいのか、どんな会社に就職すればいいのか、将来何を目指せばいいのか、等について漠然とした不安を持っていた。
 私は、「自分より上の世代が不得意なことをやるべきではないか」とアドバイスした。これは、起業する場合も、就職する場合にも共通していると思う。
 たとえば、ICTに関する知識はスキルは、若い世代の方が得意な人が多いと思う。あるいは、若者は日常的にSNSに接しているが、中高年は経験していない人も多い。
 今後の流通は、店舗流通からインターネット流通へとシェアが移っていく。どの流通企業も、ネット販売の売上を高めたいと思っている。従って、新入社員として企業に入社した場合も、ICTやSNSの知識やスキルは重要になる。

 もう一つは、自分のSNSに配慮するということだ。いくつかの企業は、リクルートの時に学生のSNSをチェックし、その発言から人間性や思想性を判断し、足切りに利用している。それを逆手に取り、学生の期間、自分のキャリアに役立つ情報を積み重ねていくことだ重要になる。
 こうしたことは、本来、大学や専門学校が教えるべきだと思う。しかし、教えられる先生がいないのも事実である。 
 
2.SNSは履歴書である

 企業が学生のSNSを観ているのなら、それを前提としてSNSと付き合わなければならない。
 まず、「SNSにプライベートは存在しない」という認識が必要だ。本名を公開しようと、ニックネームで登録しようが、その気になれば身元を探ることは可能だ。オフラインでは言えない暴言をオンラインで吐き出すという行為は就職にも影響する。
 毎回の食事を写真に撮るのは自由だが、それだけでは何も生まない。自分の履歴書やエントリーシートを書くように、SNSのコンテンツを積み上げていくことが効果的だ。
 たとえば、デザイナー志望の学生なら、「美術展やデザイン展に行った」ことをアップした方がいい。行けなかったとしても、「この展覧会に行きたい」という意思表示を公開しておくべきだ。
 学校での授業の内容や感想、レポート、課題作品等も積極的にアップし、自分をアピールすることが必要だ。
 こうした訓練は、卒業後、働くようになった時にも役に立つ。プロになれば、オフィシャルな時間もプライベートな時間も、周囲の情報に対し、敏感なセンサーを持たなければならない。その訓練と割り切ってしまえばいい。
 こうした活動の一貫で、作品が評価を受けたり、ファンがつくこともあるだろう。そうなれば、更に人生が変わる可能性がある。

3.学生のうちに起業しよう

 私は学生こそ、起業するべきだと思う。その理由の一つは、学生の期間は生活が安定していること。社会人になって起業すると、利益が上がらなければ生活ができない。学生ならば、利益ゼロでも生活ができる。
 「起業」と聞くと、条件反射のように「リスク」と思う人が多い。しかし、それは多額の資金を借り入れたり、調達するからリスクになるだけで、起業そのものがリスクではない。
 例えば、手作りアクセサリーをネットで販売するのなら、その会社を起業すればいい。原材料の購入、ネットの費用等は経費になるし、自分自身に対して報酬を設定して、会社から支給することも可能だ。
 株式会社は1円でも設立できる。と言っても、会社を登記するための印紙や印鑑等が必要だ。それを調べるのも勉強だし、できれば、法人登記も自分自身でやってみるべきだ。これらは、全て学校の授業よりも勉強になる。
 会社を設立すると、赤字でも最低限の法人税はかかる。逆に言えば、その分だけ用意すればいい。
 大学や専門学校に通うことをリスクだと思う人はいない。しかし、冷静に考えれば、高い授業料を払って、長時間拘束されるのだ。役に立たない授業を受けて、時間を無駄にすることは最大のリスクではないか。
 授業料は投資ではないので、リターンもない。その見返りは、その学校を卒業したというステータスと、卒業生のネットワーク、同級生たちとのネットワーク、先生とのネットワーク、そして若干の知識や技術というわけだ。
 それらが授業料に見合っているのかを判断するべきなのだが、多くの場合、学生にそれはできないし、学生の親も判断できないだろう。
 そう考えると、学生とは非常にリスキーなのだ。私は、2年~4年の授業料を払うのなら、その一部でも起業資金に投資して、様々な経験を積むことの方が余程リターンが多いと思う。

4.会社の畳み方も勉強する

 会社を設立して大変なのは、赤字になっても簡単には「やーめた」と言えないことだ。社員の生活が掛かっているし、取引先や販売先にも迷惑がかかる。
 そのことも最初から折り込んでおかなければならない。会社の活動を休止するには、休業と廃業のどちらかの手続きが必要になる。
 休業の方が手続きの手間や費用が掛からないが、税務申告と法人税の均等割りが課されることがある。
 廃業は、手続きと費用が必要になる。費用は5万円程度。
 休業するのも良いが、もっと良いのは会社を売却することである。会社が話題を集めていたり、ブランド価値があれば高い費用で売却することができる。これには、様々な方法があり、それぞれを勉強すれば良いと思う。
 会社を設立し、一定期間活動し、廃業するだけでも、労力はかかるが、とても勉強になるはずだ。単純に学校に通い、卒業し、就職する人には体験できないことである。
 もし、売却することができれば、次の起業につなげることもできるし、別の投資につなげても良い。
 最初から解散を前提に、勉強のために期間限定で法人を設立し、活動することはとても有意義なことである。学生の期間中にこそ、体験してほしいと思う。

*有料メルマガj-fashion journal(226)を紹介しています。本論文は、2016.3.21に配信されたものです。リアルタイムでの講読をご希望の方は、http://www.mag2.com/m/0001355612.htmlよりお申し込みください。

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