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July 10, 2016

大人ファッションのビジネスを考える j-fashion journal(202)

1.大人ファッションメディアを創ろう

 新入社員として入社し、定年で退職するまで、多くの男性は企業組織にドップリと漬かってしまう。その間は、組織の秩序に基づいて、部下からは尊重させれるし、取引先の担当者からも持ち上げられる。
 しかし、定年と共に会社という看板が外され、スーツを着用することもなくなる。多くの男性は、アイデンティティを失い、企業に代わるコミュニティに所属することもできない。他人とのコミュニケーションが苦手で、家に閉じこもる。こうして、次第に「鬱」が忍び寄ってくる。
 60歳を越した男が自らの性格を変えることはできないだろう。変えられるのは外見であり印象である。身だしなみが必要になるのは、定年後だ。シニア男性にとって、ファッションは軟派なものでもないし、女々しいものでもない。自らのアイデンティティを確立するこめの重要なツールであり、新たなコミュニケーションとコミュニティに参加するためのスキルなのだ。

 しかし、多くの男性はファッションについて真剣に勉強していないし、多分、その意欲もないだろう。何から手をつければいいのか、皆目分からないし、そもそもその意欲もない。
 そんな状況を打破するために最初に必要なことは何だろう。それを整備することがシニアファッションビジネスの第一歩になると思う。
 具体的に言えば、シニア男性を中心としたファッションメディアの創造である。と言っても分厚い紙の雑誌を想定しているわけではない。まずは、簡単なメディアで良い。WEBマガジンを立ち上げ、こちらはプロのカメラマンに 街頭スナップをお願いする。あるいは、特定のゲストを招き,スタイリストにスタイリングをお願いする。読者にはインスタグラムから投稿してもらう。とりあえず、こんな内容でスタートできないだろうか。

2.チョイマシのモテGG育成

 男性がファッションに気をつかうモチベーションは、やはり女性にモテたいということだろう。年齢の若い女性を好む人もいれば、同年代の女性が好きだという人もいる。それぞれのタイプにより、志向するファッションも異なるかもしれない。
 若い男女の出会いは「Boy Meets Girl」だが、シニアになると「GG Meets BB/BB Meets BB」「GG Meets Girl/BB Meets Boy」になるかもしれない。
 いずれにせよ、異性とコミュニケーションを取りたいのなら、ファッションにも気をつけようということだ。
 雑誌『LEON』は「チョイわるおやじ」を提唱したが、チョイわるおやじを演じるには、かなり高度なファッションセンスが必要だ。ビジネス優先で考えると、チョイわるおやじでなければ高い服を買わないから、マーケティングとしては妥当だと思う。
 しかし、私がここで考えたいのは、ファッションに関心がないおやじを動かしたいということだ。いきなりチョイわるおやじではハードルが高すぎる。
 まずは、「チョイましおやじ」を目指すべきだ。既存のメディアに取り上げられるのは、かなり尖ったファッションである。普通の人が普通のセンスで着られる服は登場しない。しかし、もっと普通で良い。普通に参考になるファッションを紹介するメディアが欲しいのだ。
 「チョイましおやじ」の次は、「チョイもておやじ」を目指す。「チョイもて」だから、悪くなる必要はない。ファッションは普通でも、会話が上手なら「チョイもて」になれる。
 世の女性も「チョイわるおやじ」と付き合いたいと思うのは上級者だろう。そんなに頑張っていない「チョイもておやじ」程度が気楽かもしれない。
 「チョイましおやじ」育成、「チョイもておやじ」育成には、それなりのコーチが必要になる。特に、男性は女性に褒められたいのだから、褒めてくれる女性の存在は大切だ。男性が服を選びアドバイスをして、最後に女性が褒めてくれる。こんなチャンスを増やせば、自然にファッションが好きになるのではないか。
 ビジネス寄りのイベントしては、百貨店やアパレル企業とのタイアップも考えられる。前述したシニアファッションのメディアがあれば、そこで参加者を募ったり、モデルを募ることもできる。
 初心者向けとしては、「ユニクロ活用でチョイもておやじを目指せ!!」なんていうイベントがあってもいいかもしれない。
  
3.ファッションを楽しむ場を作る

 ファッションメディアと連携した「たまり場」を作りたいと思う。カフェバーのような業態で、気の利いた男性と女性が迎えてくれる。
 この場でコミュニティを作り、コミュニティが様々なイベントを企画し、実践する。
 ここでも新しいビジネスモデルは考えられないだろうか。基本はカフェだが、簡単なセットが組まれていて、そこで写真撮影もできるし、動画配信もできる。勿論、WEBマガジンと直結している。
 日替わりで、パーソナルスタイリスト、ヘアメイクが詰めていて、彼らのビジネスの場でもある。
 昼間はカフェでファッションセミナーやトレーニングを行い、夜はバーとしてアルコールを提供する。
 カフェやバーはシニアのアルバイトで回せないだろうか。仕事として割り切ることで、コミュニケーション能力も高まると思うからだ。
 「シニアのシニアによるシニアのためのカフェバー」である。男性シニア店員は執事のようにファッションをキメル。女性シニア店員は上品なドレスを着用するのも良いかも。いずれにせよ、店員のファッションにより、店の性格が決まるのは間違いない。
 そういう意味では、ファッションのバリエーションと共に、店のインテリアや音楽のバリエーションも増えるかもしれない。日本全国にシニアのたまり場を作り、それを健全に運営することができれば、ビジネスとして成立するのではないか。

*有料メルマガj-fashion journal(202)を紹介しています。本論文は、2015.9.28に配信されたものです。リアルタイムでの講読をご希望の方は、http://www.mag2.com/m/0001355612.htmlよりお申し込みください。

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