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March 29, 2011

復興支援とファッションにできること(fashionsnap.comへ寄稿)

 2011年3月11日、未曽有の大震災が東日本を襲った。地震と津波で街が壊滅し、多くの人命が失われた。それに引き続く原発事故と放射能汚染によって、「安心安全で美しい国」は「汚染された国」に変わってしまった。日本から外国人が脱出し、外国人観光客は姿を消した。計画停電と自粛ムードは、小売業や飲食業に打撃を与えている。
 震災直後から世界のクリエイターは動きだした。世界中から届いた「pray for japan」のメッセージは我々に勇気を与えてくれた。

 世界中のアーティストの行動も素早かった。チャリティグッズを販売し、チャリティコンサートを企画し、義捐金を集め、メッセージを届けている。
 震災の影響で、様々なイベントが中止、延期された。3月15日、第12回「東京発 日本ファッション・ウィーク(JFW)」も開催中止が決まった。
 震災直後は、被災者の生命を救わなければならない。援助物資、義捐金。我々ができることとは何かを考えて、一人一人が行動した結果だ。

 しかし、復興には時間がかかる。今後、半年、一年、二年という時間の中で我々にできることはないだろうか?我々、ファッションに携わる人間が、ファッションを通じて支援できることはないのか?我々はファッションという仕事に誇りを持っている。人々の幸せに貢献していると自負している。被災地の人々に希望を与えることはできないのか?
 私は震災のニュースを見ながら、「JFW」についても考えている。「JFW」の目的とは何だろう。デザイナーのビジネスを支援することか?世界に日本のファッションを発信すると言うが、何のために発信するのか?誰が喜ぶのか?もし、デザイナーによるデザイナーのためのショーならば、中止しても惜しくはない。各社が展示会を行い、商売をすればいいのか?

 震災後、私はビジネスのあり方を考えている。かつて、ビジネスの目的は、従業員、取引先、顧客に喜んでもらうことだった。それが、いつしか株主への貢献になった。しかし、今、我々がビジネスを行う目的とは、社会生活を維持することだ。各自が健全な経済活動を行うことが、被災者への継続的な支援を可能にするからだ。
 ファッションは美しい仕事だ。人々の心に喜びと希望を与える。それをビジネスにすることは素晴らしい。

 震災を契機に、我々は何のためにファッションを生み出しているのかを見つめ直そう。売れればいいというだけなら、ファッションショーは必要ない。
 ファッションショーの目的は何だろう?ステイタスか?有名になるためのプロモーションか?権威を演出するためのイベントか?

 ここで私はデザイナーのみなさんに提案したい。社会のためのファッションを創造しよう。被災者が勇気づけられるファッション、笑顔になるファッションを発表しよう。年齢もキャリアも取り払って、ファッションを通じて日本を発信しよう。

 たとえば、こんな企画はいかがだろうか?

 デザイナーが一人一点の作品を作る。たとえば、100人のデザイナーが参加すれば、100体の作品が集まる。
 デザイナーは、自分の作品を紹介しながら、メッセージを送る。メッセージは、YouTubeかUSTREAMを経由して、被災者にも世界中の人にも届けられる。これ自体が日本のファッションを発信するイベントになる。
 同時に、facebook上に専門のページを作り、世界中のバイヤーや顧客から注文を募る。作品は受注量産でも、一点ものでも良い。
 更に、デザイナーは自分の服を、自分が依頼したモデルに着せて、発表する。モデルにもボランティアで参加してもらいたい。勿論、友人に依頼してもいい。ファッションショーの会場は、電力不足なので、昼間、できれば屋外が良いかもしれない。あるいは、ファッションショーという形式ではなく、オープンな空間にデザイナーとモデル、観客が一緒になって、パーティーにしても良いだろう。スクリーンにはデザイナーのメッセージを流そう。
 とにかく、デザイナーとモデルと服が一堂に会し、プレスや観客と楽しむ場を設定する。そこでチャリティのTシャツなどを販売してもいい。ポイントは、お金だけでなく、忙しい人が調整し、集まること。そしてメッセージを伝える。その模様も勿論、世界中に配信する。

 海外にも、国内にも、日本を、被災者を支援したいと考えている人は多いはずだ。今の時期なら、それに甘えても良いのではないか?海外の人達に購入してもらえるような服を作ろう。生地は素材メーカー、テキスタイルコンバーターなどに協力してもらおう。量産ができるようならば、東北の縫製工場で生産しよう。

 デザイナーは個性が強く、まとまりが悪い。あの人と一緒だと嫌だとか、完成度が低いショーは恥ずかしいなどと言って、参加を渋る人も多いと思う。でも、今は非常時なのだ。賛同してくれる人だけでいいから、とにかくアクションを起こそうではないか!

 まず、賛同のコメントを寄せて欲しい。それから具体化する方法を考えよう!
 

 

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「ファッションビジネス」カテゴリの記事

Comments

こんにちは
義援金について賛同致します。
ファッションについて、勉強不足で、もしかして
震災地域にとっては、ユニクロのようなmade for allは
一番向いているかもしれないですね。

先生
こんにちは!

義援金について賛同できますが、震災地域のファッションについて
理解不足で、ユニクロのようなmade fo allいまもしかして震災地域の
皆さまにとって必要と思われますね。

ご無沙汰しております。

以前、大谷先生関連の勉強会@青山にて原田氏にご紹介頂いた五十嵐です。

fashionsnap.comから伺いました。

ファッションに携わる人間として、ファッションは人を幸せにする文化だと信じてやみません。

なにかご一緒に出来ることがあればお声掛けくださいませ


Twitterでお返事した@Wsheepです。ファッション業界ではなくメディアで働く者ですが、坂口さんの呼びかけに強く賛同いたします。

まず、被災者支援を明確に打ち出す企画に関しては、クリエイターの方々が被災者の「心の代弁者」になってくれたらと、私は願います。

私はこれまで、地域に生きる無名の人々を相手に取材を重ねてきました。取材をしていて相手が心を開く瞬間というのは、いつもはっきりと分かります。それは、聞き手である私が、相手の心の底に潜む言葉をズバリ言い当てられた瞬間です。相手がかたちにしたくてもできずにいる感情を正確にキャッチし、代弁できるかどうかが勝負なのです。

デザインやファッションでも、着る立場から語らせて頂くならば、自分の心を見事に代弁してくれるような作品に、私は惹かれます。励まされます。

被災者の方々の、悲しみ。悔しさ。怒り。負けじ魂。地域への深い愛情。優しさ。朗らかさ。

彼らの心をつぶさに見つめ、寄り添い、同苦し、ともに前を見据える中で生まれるデザインこそが、被災者の方々の心を世界中にまっすぐ伝えてくれるはずです。

「被災者」の皆さんは、すでに宿命に立ち向かう「挑戦者」として、新たな一歩を踏み出しています。彼らの不屈の姿、メッセージを、ファッションを介して世界中の人たちに伝えてもらえたら、私はこれまで以上に、日本のファッションに愛着を持てる気がします。

以上、第一歩として、デザインやアイデアの着想段階の話ですが、個人的に感じていることを書かせて頂きました。長文で失礼しました!

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