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November 03, 2010

産業と流通の大転換が始まる

 トヨタやソニーは日本を代表するエクセレントカンパニー。日本企業のオールスターチームを作れば、必ず筆頭に挙げられるだろう。そのジャパンオールスターズが次々と赤字の見通しを発表し、人員削減、工場閉鎖を行おうとしている。
 世界に目を転じれば、世界唯一の超大国アメリカと世界の基軸通貨であるドルが、共に崩壊の危機にある。サブプライムローン問題の影響も、正常な為替レートの値も分からない。負債が分からないから、不信感だけが連鎖している。金融工学は、テコを働かせ、負債を分割し、問題を何倍にも複雑にしてしまった。
 先日、テレビで鮮魚卸売市場の人が「市場を通さない取引が増えており、このままでは市場が崩壊してしまう」と発言していた。同様に、漁師は「セリでは自分たちで価格を決定できず、採算割れしている。このままなら廃業するしかない」と発言している。結論から言うと、既にセリというシステムは崩壊しているのだ。最終的には消費者が支持するシステムだけが生き残ることになる。

 ファッション業界も百貨店が連続前年割れの記録を更新している。現在の百貨店を起点とするサプライチェーンの構造、リスク及び利益配分の構造が現実に対応していないのである。既に、百貨店の取引システムは崩壊している。それなのに、新しいシステムを構築しようという動きはない。このまま行けば、百貨店は確実に縮小均衡に進むはずだ。
 100年に一度の不況は、100年に一度の下剋上のチャンスである。次の時代は、現在、既得権を持たない層が主役になるはずだ。ファッションとは、古いものを破壊し、新しいものを創造するエネルギーを持っている。本当のファッションはこんな時代にこそ生まれるのだろう。
 流通も店舗流通からダイレクト流通への大変革が起こる可能性もある。個性的なファッション製品を携帯で購入し、コンビニで受け取るのが当たり前になるかもしれない。インターネットにつながっている大型テレビで出演者の着ている服を購入したり、自分のサイズを登録しておけば、サイズを気にせずにデザインを選んだり・・・。
 ファッションそのものも、モードとコスプレとゴスロリの垣根が取り払われるかもしれない。デザイナーとテキスタイルメーカーと縫製工場がネット上で出会い、ロシアやブラジルから受注が入るかもしれない。
 ファッションを愛する若者よ。変革の時期はやってきた。既存の秩序を破壊し、新たなファッションのシステムを構築しよう。

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