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November 22, 2010

非定型業務の定型化

 敬愛するスウイングバイ2020の海野社長から伺った言葉で印象に残ったのが、「非定型業務の定型化」だった。海野氏は、グローバルスタンダード経営には非定型業務を定型化する必要があると説く。http://www.glt2020.jp/message.html
 私に本格的なグローバルビジネスの経験はない。しかし、ドメスティックなビジネスにおいても、日本社会にスタンダードがないことは実感している。ビジネスに明確なロジックがない。常に、個人が影響力を発揮できるような曖昧さが残されている。徹底した業務プロセスの分析、業務フローと責任の明確化等が行われず、組織の役割分担も曖昧である。権力のある人が大声を出すと、組織も役割も簡単に変化してしまう。
 日本の優秀な個人は一人で複数の役割をこなす多能工である。反面、その人がいなくなると何もできない。優秀な個人がこなしている業務を分析し、個々に分割すると能率は下がる。10年以上の経験を持つベテランの仕事を、新人に移管すれば効率が落ちるのは当然である。

 しかし、業務プロセスを分析し、個々の業務に分割することで、業務のルール化、マニュアル化が可能になる。それにより、世界のどこでも共通した業務を展開することができるのだ。
 これまでの日本の組織は終身雇用が基本だったので、長期的に業務を学習し、熟達し、後進の人材育成を行うことができた。マニュアル化しなくても、先輩の背中を見て仕事を覚えるという手法が可能だった。また、個人の中にノウハウが残れば、それは企業にノウハウが蓄積されることと同義だったのである。
 しかし、現在の企業は、流動化する労働力と共に、安定した業務を継続しなければならない。個人の中にノウハウが蓄積されるのではなく、企業にノウハウを蓄積し、社員が誰でも活用できるようにしなければ企業の発展は難しいだろう。同時に、企業は常に経営革新を行い、変革を継続することも求められる。
 グローバルスタンダードと一口に言っても、人によりその意味合いは異なる。アメリカ型の市場原理に則した経営、株主の最大利益を追求する経営、短期的視点による利益追求、企業買収等々。しかし、そんな仰々しいキーワード以前にロジカルで明確なルールにもとづく業務が重要なのではないだろうか。企業だけでなく業界単位でも、業務プロセスやルールが共通化できれば、管理職が転職しても業務が停滞することはない。個人が転職する際にも、すぐに即戦力となれる。業務の引き継ぎに時間が掛かるのは、業務が非定型のままであるためだ。
 こうしたことを理論だけでなく、中国という異国で学習することは意義深い。興味のある方は、上記の海野氏のブログをご覧いただきたい。

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