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November 03, 2010

独自文化による神秘の理想郷になれないのか?

 何らかの要因で、特定の発展途上国に投資マネーが集中すると、新興工業国として経済は急速に発展する。そして成長のベクトルは益々投資を加速させる。低い人件費と有り余る資金により、国民は豊かになり、巨大な消費市場が誕生する。そして、次にはその発展する市場に向けて、世界中から流通小売業、サービス業等が参入し、投資が集まる。
 その反対に、衰退のベクトルを見せる地域からは資金が流出する。製造業は発展途上国に移転し、産業の空洞化が起きる。そして、医療技術の進歩と個人意識の高まり等により、少子高齢化が進展していく。住宅、自動車、電化製品、家具、生活用品も行き渡っており、消費意欲も減少している。
 産業の成熟と高齢化の進展は、若者の就業機会を減少させ、高齢者が所有する資産の流動性を減少させている。高齢化社会は政治を高齢者が動かし、高齢者の既得権を守る方向に進んでいくだろう。

 人口減少社会というのは不思議な社会である。人口が減少するのだから、新しい商品を生産し、消費する必要がない。生活必需品は修理、リフォーム、リノベーションし、レンタルすればいいのである。あるいは、購入したとしても、使用後は速やかに売却され、リフォームされ、次の使用者へとリサイクルしていくのである。
 盆栽や骨董品は購入することはできても、それは一時的な所有に過ぎない。手元に置いて鑑賞し、最終的には次世代に伝える暗黙の義務があるのだ。江戸時代のタバコ入れや印籠は非常に高価だったが、自分の子供、孫に伝えることを前提に高い商品を購入したという。
 安く大量生産し、次々と廃棄していくことを前提にしたモノ作りと、二世代三世代の所有を前提としたモノ作りは自ずから違ってくるだろう。
 私は妄想する。極東の島国に非常に特殊な国がある。男も女も独特の美しい衣裳を身につけ、自然食品だけを食し、アート性、趣味性の強い商品だけを創造し、世界の好事家からは神秘の理想郷と呼ばれている。人口は少なく、特殊な文字と言葉を操り、世界の文化やデザインに多大な影響を与え続けている。外国人の移住を受け入れるが、独自の生活文化を守るために、民族衣装、言語、文化等の習得が義務づけられる。世界中の大学には、その国への移住を目指す若者達が必死で勉強している・・・。その国の生活様式そのものが世界遺産としての価値を持っている。資源も何もなくても、世界から尊敬される国・・・。

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