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November 03, 2010

情報システム以前に論理的思考を

 日頃、ICT(情報通信技術)によるシステムについて考えているが、ややもすると、目的と手段を取り違いそうになっている自分に気づく。仕事を効率良くすること。新しいサービスを展開すること。新しいビジネスモデルを構築すること。そのための手段、あるいは道具としてICTを活用するのだが、その手段が目的化してしまうのだ。新しい情報システムを作ることに熱中してしまい、本来、それを使う必要のない人にまで、システムを使うことを勧めてしまうこともある。勿論、システムというものは、実際に構築してみなければ始まらないし、使いながら磨かないと完成度を高めることができない。システム屋はシステムが作りたくて仕方がないのである。
私は元々システムエンジニアでもプログラマーでもなく、業務の人間だ。だから、実務者の視点を失ってはならないのだが、それでもシステム屋の発想に流されそうになることを否定できない。
コンピュータ専門店には、エクセルやワード等のアプリケーションソフトの解説本が山のように積まれているが、それだけ操作が難しいということだろう。汎用性の高いアプリケーションと目的が明快な業務用ソフトを同列には語れないが、どんなに簡単と言っても、やはりシステムを使いこなすことは容易ではない。携帯電話の機能さえ十分に使いこなしていないのだから当然かもしれないが。

極論すれば、我々は手帳やノートの使い方さえきちんと把握していない。自分の使える範囲で適当に使っているに過ぎないのだ。仕事の段取りも同様である。営業活動を分析し、正確に理解し、それを実行するスキルを持つ人間は少ない。
日本の繊維アパレル業界は、ICTへの取り組みが遅れていると言われる。しかし、ICT以前の問題として、論理的思考が欠如しているのかもしれない。たとえば、「既存の仕事のやり方では時代に対応できない」と分かっていてもそれを実践できない。その以前に、自分が分かっていることを表明しないし、自分の意見を言わない。波風たてずに、過去の手法を踏襲している方が楽なのだ。
情報システムの導入が流行すれば、それが必要かどうかを判断する前に、闇雲に導入してしまう。なぜ、冷静に論理的に行動することができないのだろう。自分の頭で考えないのか。
コンピュータは論理的な思考しかできない。コンピュータに感情論をぶつけても意味がないのだ。

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