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January 23, 2009

百貨店のシステム・リニューアル

 「百貨店の自主MD」が提唱されてから20年以上経つ。百貨店業界は久しぶりのリニューアルラッシュだが、未だに20年前の課題は解決していない。20年解決しなかったのだから、今後も解決しないのだろうか。私は「情報システムを活用することで、永年の課題を解決できるのではないか」と期待している。
 百貨店の黄金時代とは、「百貨店に行くのが楽しみだった時代」である。一等立地の百貨店には黙っていても顧客が押し寄せた。したがって、百貨店人は集客を考える必要がなかった。
 現在の百貨店の優先課題は、「自主MD」以前の集客にある。集客に商品やVMDは関係ない。商品やVMDは、百貨店の店頭まで出かけてからの問題なのだ。集客に必要なのは「情報」である。「百貨店に行けば、こんな感動やサプライズがある」という情報を、どのように顧客に伝えるかが問われているのである。
 私は、「今後の百貨店リニューアルのポイントは商品MDではない」と考えている。最早、日本には世界中のブランドが揃っている。仮に日本初上陸の掘出し物ブランドを導入したとしても、その効果は半年と持たないだろう。というより、どんなリニューアルをしてもその効果は半年と持たないのだ。

 「百貨店には良い商品が揃っている」と仮定してみよう。ただ、顧客にその商品が見つけられないのだ、と。そう考えると、「百貨店の商品を検索できるようにすること」が課題として浮かび上がってくる。この課題を解決するのは、情報システムではないのか。
 「百貨店には良い商品が揃っていない」と仮定してみよう。その場合は、売場と取引システムに問題があることになる。現在の「派遣販売員+委託仕入れ」というシステムは、著しく仕入れ先を限定している。まず、通年で売場を維持できること。販売員のコストを吸収するだけの商品供給力があること。日本に法人のない海外メーカはほぼ全滅。季節商品しか扱わないメーカーもダメ。一点ものやオーダーメイドも難しいだろう。
 百貨店が完全買取ができないのならば、それでもいい。売上と在庫がリアルタイムで把握できれば、メーカーは委託も怖くない。商品の自動補充も可能だ。百貨店商売の怖さは期末にドカンと在庫が戻ってくることである。その問題を解消するのは情報システムではないのか。
 内装リニューアル効果は半年でも、情報システムのリニューアル効果は継続するのである。

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