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June 25, 2007

システム改革の最大の敵はシステム担当者?(日本繊維新聞2007年5月10日付寄稿)

「私は経営に専念し、基幹業務システムはシステム担当者に任せている」という経営者は多い。他の部署からシステムに対する要望が出た時も、システム担当者が身を挺して既存システムを守る。「そんなことをしたら大変な費用がかかる」とカスタマイズを拒否し、実際に凄い金額の見積書がベンダーから出てくる。この段階で、一般社員は完全にKO。基幹業務システムは神殿と化し、システム担当者は神官となる。システムには触るべからず。ただ、跪いて敬うべし。
 神の言葉であるプログラム言語を勉強すべし。直接業務に関係のないプログラム言語の勉強など続くわけがない。ほとんどの人は途中で挫折し、その体験がますますシステム神殿信仰を強固なものにしていく。
 システム担当者は、一般社員よりITリテラシーが高い。現在のシステム導入で様々な苦労と挫折を味わったことだろう。しかし、ハードもソフトも日々進化している。かつては不可能だったことも、可能になっていることは少なくない。

 A社は直営店を20店舗展開している中小のSPA型アパレル企業。リース切れのシステムを使いながら、メンテナンスされないシステムに不安を感じていた。現行のシステムは、古いPC、古いOSで動いていて、見るからに操作性も悪い。一応、店舗の売上と在庫を管理しているのだが、営業や経理とつながっていないので、システムの数字を再入力する業務が日常化している。我々のチームは、これらを解決するために新しいシステム提案をしたのだが、システム担当者が頑強に抵抗する。やりもしないで、「そんなことはできるはずがない」と主張するのだ。
 ところが状況が一変した。システム再構築の準備段階として、最新パソコンを送り込み、ISDNを光回線に換えた途端、毎日午後3時まで掛かっていた売上データの受信業務が30分で終了するようになったのだ。それまでの数年間に支払った人件費は何だったのだろう?
業界のシステム化を考えた時に、最も障害になるのは、こうした善意のシステム担当者かもしれない。システムベンダーから仕入れた情報、専門誌の情報を鵜呑みにして、難解なプログラム言語の習得に励む真面目なシステム担当者。しかし、現場担当者からすれば、言語なんてどうでもいい。『まず、動いて、日々改善できること』が重要なのだ。このフレーズを読んで、「そんなことできるはずがない」と考えた人。立派な神官です。

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