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June 25, 2007

「AI型業務システム」の第一歩は連携仕様(日本繊維新聞2007年6月7日付寄稿)

 在庫管理ができていない会社では、在庫管理をしたいと願う。しかし、現実は在庫管理システムの入力作業が発生し、書類が増え、目の前の商品を発送したくても、コンピュータを通さなければ商品が動かなくなる。倉庫を見渡すだけで、在庫の全体像を把握するという人間の能力はコンピュータより優れている。だが、詳細な数字に押しつぶされ、却って全体把握が鈍る場合さえある。 現場で飛び交っている会話は次のようなものだ。
 「品番A7200の白を300枚お願いしたいんですが」「はい、A7200の白、300枚ですか。すぐに在庫確認して折り返します」「倉庫には200枚しかないのか。仕入れ先に確認しよう」「A7200の白、大至急100枚必要なんですが、在庫ありますか」「3日後に1000枚入荷するから4日後には出荷できますよ」「了解。納期と発送先を確認して、折り返しますから」「先程のA7200、白の300枚口ですが、倉庫にある200枚は今日発送できます。仕入れ先も在庫が切れていますが、4日後なら発送できます。お急ぎなら、まず200枚発送して、残りの100枚を工場から直送させますけど」「それでは、分納でお願いします。心配なので、確認のために送り状のコピーをFAXしていただけますか」「了解しました」

 私は理想型として次のように考える。
 得意先と自社と倉庫と仕入れ先にインターネット連携のシステムを植え付ける。それぞれのシステムにはデータベース機能があり、それぞれの拠点間のルールに基づき、部分的に情報を共有する。得意先がA7200の白、300枚の発注と入力する。自社の受注データベースに自動的にデータが届き、同時に、情報共有している倉庫の在庫と仕入れ先の入荷予定の情報を取得する。納期と納品方法を得意先に提示し、認証された段階で受注作業が完了する。送り状番号を倉庫と仕入れ先の端末から入力したのと同時に、得意先に伝達される。これで配送確認作業も完了。月末には自動的に請求書が作成される。全ての多重入力がなくなり、業務効率化が可能になるのだ。
 販売在庫管理という発想は、ひとつの部門のひとつの業務を対象にしている。しかし、重要なのは連携仕様なのだ。一連の業務の流れを瞬時にコンピュータが判断し、人間はそれを確認し、認証する。連携仕様という概念がシステムに組み込まれることが、AI(人工知能)型業務システムへの第一歩になるのだ。

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