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April 29, 2007

人間とコンピュータの相性(日本繊維新聞2006年11月9日付寄稿)

人間には、スーパーセンサーとスーパーコンピュータが搭載されている。あまりに高性能かつ複雑であるために、単純な作業が苦手だ。それに比べると、コンピュータは単純で、反復作業が得意だ。
したがって、最初にコンピュータに割り当てられた仕事は単純作業だった。ひたすらデータを読み取り、集計し、伝票やレシートを打ち出す。そのお蔭で、省人化と作業時間の短縮が実現した。
単純作業は、どんな職場、部署にも存在する。経理、人事、生産、営業、販売などの部門で、コンピュータの導入によって単純作業が合理化された。しかし、コンピュータの役割はあくまで人間のアシスタントだ。組織人たるもの、上司の許可なく、異なる部門のスタッフ同士で勝手に会議することはできない。同様に、アシスタントのコンピュータも上司の許可なく、他のコンピュータとつながることは許されなかったのだ。
しかし、企業内の人的コミュニケーションも変化した。LANやEメールによりフラット化が進んでいく。必然的にコンピュータ間コミュニケーションも求められ、コンピュータはつながっていった。
しかし、各部署に導入された業務用システムはつながることを前提に開発されていない。つながるようにシステムを改造しようとすると多額の費用が掛かる。そこで、コンピュータ間のデータをつなげるために、人手が必要になった。各部署の担当者が、エクセルやアクセス等を使って、その穴を埋めているのだ。膨大なデータ処理を単純作業が苦手な人間が徹夜で行っている企業も少なくない。
それぞれの担当者の仕事をつなげることは、人間同士でも難しい。仕事をつなげるには、互いが互いの仕事を理解する必要がある。その上で、役割分担と責任分担を明確にし、意志決定の仕組みを作らなければならない。そのためには、仕事の全体像を理解し、業務フローを把握することが求められる。業務フローの中にブラックスボックスや曖昧な点があってはならない。人間というスーパーコンピュータならば、臨機応変に対応することが可能だが、単純なコンピュータは、曖昧な処理ができない。全てを論理的に判断しなければ、思考停止に陥ってしまう。
コンピュータシステムの難しさはここにある。コンピュータがあまりにも未熟であり、人間の気持ちが分からない。本連載の中で、単細胞なコンピュータとの付き合い方を少しでも分かりやすく解説しようと思う。

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