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January 24, 2006

システム導入後のビジネスモデル構想

 システムを構築するには、現場の意見を基本に組み立てなければならない。しかし、現場の担当者が慣れ親しんできた業務は、システムがないことを前提にしたものだ。システムを前提にした業務とはどういうものか、を想像するこは難しい。自分の職域、職務内容も変わる可能性さえある。結局、現在の自分の仕事に合わせるしかないのだ。
 既存の仕事に合わせたシステムでは、システム導入コストと人件費削減費用が比較される。高額なシステム導入コストを負担するのなら、多少の残業経費を負担した方が良いと考える経営者も多いはずだ。
 現場の担当者に自信がない場合は、システムベンダーの意見を優先してしまう。「他社もこうしてますよ」と言われれば、他社に勤めた経験がない人間は納得せざるをえない。多くのシステムベンダーの意見とは、システムを組む側の都合であり、ユーザーの立場ではない。システム導入以降の業務フローやビジネスモデルを想定するのではなく、システムエンジニアやプログラマーが組み立てやすいシステムを主張する。こうした作られたシステムは使い勝手が悪い。無理にそのシステムに対応しようとしても、手間がかかるばかりであり、合理化もできず、新たなビジネスモデルも生まれない。カスタマイズしようとすると、高額の見積もりが出される。結局、ユーザーは諦めてしまう。


 つまり、新たなシステムを構築する場合、明確なゴールイメージを持っている人間はほとんどいないのである。
 かつて、インターネットが誕生した時には、様々な夢物語が聞かれたものだ。仕事が変わる。流通が変わる。世界が変わる・・・。
 確かに個人の生活は変わった。メールやネットサーフィン、ネットショッピング、ネットオークション、ゲームや音楽のダウンロード、携帯とインターネットの連携等々。しかし、我々の仕事はそれほど変わっていない。特に、繊維ファッション業界ではその傾向が強い。下手をすれば、職場にパソコンがない。自社にあっても、取引相手にネット環境がない。相変わらず、電話とFAXが中心で仕事が回っているのだ。
 インターネットは個人の趣味、仕事は仕事、という人も多いのではないだろうか。私は今こそ、インターネットやシステムを活用することで、仕事がどのように変わるかを提唱しなければならないと感じている。夢物語でも良いから、システム導入後のビジネスモデルの構想を大胆に組み立てることが必要なのだ。
 クライアント・サーバー型の業務用システム、バーコードや無線タグを使った情報管理システム、ブログを含むWEBのシステム等を組み合わせることで、業務がどのように改善されるのか。そして、どのような新しいビジネスモデルが生まれるのか、を構想するのである。
 現在の段階で、必要なハードと回線環境は整備されている。問題は、ビジネスモデルの構想力とシステム開発力である。現場の業務を理解したシステムエンジニアとシステムを理解した現場担当者、そして、業務フローやビジネスモデルとの調整を図るコーディネーターも加わるべきだろう。◆

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Comments

現役開発者さん。書き込みありがとうございます。
私はシステムの門外漢ですが、最近、少しだけシステムの世界に接触するようになりました。そうですね。今はオートクチュールですね。そのオートクチュールの作品を既製品として販売している例も見られます。既製品はサイズ展開があって初めて既製服なのに・・。それでも売れているということでしょう。
実は、私のようなファッションビジネス専門家でも、システム後の業務の変化が十分に予測できないという反省があります。とりあえず、現場担当者から現場のビジネスについて聞いて、その通りに対応するしかないのですが、それでは不十分です。システムを使いながら、業務を改善し、またシステムを改善するというサイクルが必要です。つまり、事前の調査やサンプル提出では予期できないことが多いのです。現実は、その作業コストに合わないということでしょう。
そのあたりに矛盾があります。
繊維やアパレルという産業側から見ると、ITはすごく進んでいる産業というイメージがあります。でも、「そうでもないんだよ」ということも言いたかったのかも。
現役開発者のあなたは、きっと良心的な良い仕事をされていると思います。確かに誇張してしまった部分かあったかもしれませんね。

はじめまして。
私は現役で開発者側にいる人間です。

ここに書かれている内容がすべて嘘だとは言いませんが誇張しすぎてはいませんか?
開発する側とてユーザーの経験がある者も居ります。
確かにそういったユーザーの利便性も考えずにシステムを作るところも無いとはいえないのが現状です。
が、まずその開発者との打ち合わせの過程でどういったイメージのものを作ってくるのかのサンプルの提出などを求めるべきです。(服飾でもサンプルは作成しますよね?)
すべてが相手任せではうまくいかないことも多いのです。
しかもコスト面での問題をはさんでおられますが皆さんが考えているほど安くならないのが現実です。なぜならば昔のまだ工場が機械中心ではなかった頃の家電製品、車の値段を考えて下さい。その会社にあった一つ一つの服をデザインし縫製しているのと変わりません。オートクチュールの服は安いですか?高いですか?
だからこそ前述した打ち合わせは重要ですし、それを開発者側からしてこない時点でどんなに技術(又は実績)があってもその会社は駄目です。
双方がまだまだ改善できることが多いですね。(^^)

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