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December 26, 2005

少子問題解決のためのイメージ戦略

 2005年、日本は出生数が死亡数を下回る初の「自然減」になる。それに対する政府の少子対策は、保育所の整備、児童手当の拡充など。個人的見解だが、効果は期待できないだろう。
 人間の行動を決定づけるのはイメージである。
 現在、婚姻率も減少しているが、これはカップルで生活することの楽しいイメージが持てないからだろう。結婚への憧れが結婚という行動を起こす。結婚は大変。結婚するよりも独身の方が楽しいというイメージが共有されている限り、結婚は増えない。
 結婚に到る前の男女の出会いにも問題がある。日本における出会いのイメージは、「偶然の出会い」だ。居酒屋で偶然出会う。海で偶然出会う。出会い系サイトで偶然出会う。偶然の出会いが恋愛に発展するというイメージである。
 しかし、世界的に見れば、「誰かに紹介されて出会う」というイメージが強いのではないか。階層社会では、互いの階層が問題になる。紹介されるということは、階層を保証されるという意味もあるのだ。大学での出会いや会社での出会いはある程度、階層が保証されている。従って、リスクが少ない。

 日本では一億層中流の社会だったために、偶然の出会いでもリスクは少なかった。しかし、現在は階層化が進みつつある。偶然の出会いはリスクが高すぎる。
 恋愛のイメージも問題である。韓流ドラマは純愛路線で人気を集めているが、潜在的な恋愛のイメージが韓流ドラマで明確になった人も多いのだろう。恋愛のイメージを持った人は恋愛に憧れるのだ。「恋愛の最終目的はセックス」というイメージが支配的になれば、恋愛さえも避けたいと考える人が増えても仕方がない。そういうイメージをまき散らしている日本のマスコミは少子化を促している。過度な性表現のコントロールも少子対策の一環と言える。
 「出会いのイメージ」「恋愛のイメージ」「結婚のイメージ」、そして「出産と育児のイメージ」「家庭生活のイメージ」が楽しいものでない限り、結婚して子供を産もうという人は増えない。反対に、「独身生活」「子供のいない夫婦の生活」に楽しいイメージがあれば、子供を産まずに楽しい生活を目指すことになる。
 かつては、家に縛られ、家を絶やさぬことに義務感を感じていた。しかし、現在、家の意識は希薄になった。余程の資産がない限り、家系が断絶したとしても気にしない人が多いだろう。
 国のために家があり、家のために個人があるという発想は時代に逆行している。まず個人があり、個人の楽しい生活のために家があり、個人の生活のために国家があるという発想が支配的なのだ。
 保育所と児童手当があっても、子育ての楽しいイメージは描けない。問題はイメージである。独身生活よりも夫婦生活の方が楽しいというイメージが必要であり、そういうイメージを持てる社会制度の整備が必要なのだ。日本は総理大臣が独身でも何も困らない国である。誰が結婚して子供を産まなければならないと思うだろうか。
 国家の存亡を嘆く人は、まず自分の奥さんが幸せかを考えた方がいい。また、自分の家庭が憧れのイメージを持てるものかを自問するべきだ。
 少子問題は世相を反映している。国のために結婚する人はいないし、国のために子供を産もうという人はいない。自分の幸せのために結婚し、子供を産むのである。そのためのイメージ戦略こそ重要であり、イメージコントロールが問われている。健全な家庭を増やすには、社会が健全にならなくてはならない。男性社会の歪みを放置したまま、男性原理で子供を増やそうとしても限界があることを再認識しなければならない。◆

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