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November 13, 2005

東京コレクションについて考える

 日本のプロ野球は、米メジャリーグの二軍だろうか。東京コレクションは、パリコレの二軍だろうか。
 二軍だと思う人は、日本は二番煎じであり、本物ではないからだと言うだろう。なぜ、日本人は日本でプロ野球を始めたのだろうか。その背景には、おそらくアメリカへの憧れがあっただろう。東京コレクションも同じだと思う。パリコレへの憧れがなければ、東京コレクションは生まれなかったのではないか。
 欧米へのキャッチアップを目指す時期には、海外への憧れをエネルギーとして、追いつき追い越すことを目標にするのは悪いことではない。日本の野球界はイチローや松井を生み出したし、日本のファッション界は高田賢三、三宅一生、川久保玲、山本耀司を生み出した。しかし、残念ながら、彼らが評価されたのは本場で活躍したからである。
 欧米人が評価しているのは、日本独自のものだ。日本文化に憧れて、日本に来て活動している陶芸家や料理人もいる。彼らが日本に来るのは、日本が本場であり、日本での評価こそ価値がある場合である。
 日本人もフランス料理を究めるにはフランスに出かけていく。そこでの評価は、日本に戻ってからのビジネスにも直結しているのだ。

 東京コレクションに価値が生まれるとしたら、欧米のコレクションにはないコンセプトがあり、独自の評価がなされ、その評価によってビジネスが成立する場合ではないだろうか。例えば、ストリートカジュアルのコレクションなら東京が中心という評価が定まれば、世界中のストリートカジュアル・デザイナーが東京に集まるだろう。ストリートカジュアルのファッション評論家も東京に住み着いて、東京から世界に情報を発信するようになるかもしれない。
 その場合、年二回というスケジュールすら関係なくなるだろう。リアルタイムのストリートカジュアルを発信するために、細分化したコレクションを開いてもいいし、インターネットを活用したり、音楽とのコラボレーションを行なっても良いだろう。世界中のクラブで同時にコレクションを開き、それを集中的にインターネットで配信しても良い。ヨーロッパの見本市やコレクションは開催時期を早める傾向があるが、カジュアルなら ば、店頭の3カ月前に行なっても良いのかもしれない。その代わり、年4回のコレクションを行なう。コレクションを引きつければ、それだけコピーするのも難しくなる。世界唯一のコレクションであれば、他のコレクションに関係なく人が集まるはずだ。あるいは、パリ、ミラノ、ニューヨークのコレクションに集まるファッションフリークとは全く別の人種を集めても良いのかもしれない。重要なことは唯一無二であること。全く新しいビジネスモデルを構築することである。
 テキスタイルでも同様だろう。集中と創造のヨーロッパとは異なる、分散と改善によるモノ作りを生かす方法を考えるべきではないか。ヨーロッパの二番煎じをしても、所詮は二軍扱いである。
 例えば、テキスタイルアートの中核として日本を位置づけられないだろうか。日本には世界一高価なテキスタイル製品であるきものがある。その遺伝子を現代のビジネスに生かせないのだろうか。日本独自のものでない限り、世界から人を集めることはできないのである。◆ 

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