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August 21, 2005

キャリアウーマン新党の行方

 小泉自民党の中に、キャリアウーマン新党が生まれようとしている。
 男性社会の中で揉まれながら、実績を上げてきた女性は基本的に改革派である。男性社会とは、女性にとっては保守派そのもの。その保守と戦って成功したのだから、改革派の急先鋒であるに違いない。しかし、男性社会の中で戦い続けるのはかなり苦労の多い作業である。女性総合職として採用されても、結局は男性社会に押しつぶさた女性は数多い。
 一方、男性社会に所属しない専業主婦に代表される女性たちは、じっくりと地域社会の中に浸透している。男性が定年を迎えて元気を失うのに対し、彼女たちは元気一杯。地域社会に根ざし、実質的には男性の生活を支配している。
 この二つのタイプの女性が互いに反目しあうことは、男性にとって望ましい。男性社会は女性に門戸を開く。しかし、企業の女性役員は圧倒的に少ない。実質的には男性社会を維持し、女性は排除されている。ストレスを溜めているキャリアウーマンに対し、「負け犬」の烙印を押すのは、男性の仕業だろうが、それに共感して相対的に自分の地位を上げて安心しているのは一方の女性である。このように、女性間の反目をコントロールすることで、男性社会を維持しているのだ。

 さて、今回の小泉自民の女性候補である。小泉さんは、キャリアウーマンの最終ゴールに『政治家』という選択肢を与えた。しかも、当選すれば政権与党になる確率が高く、即、自分の意見が国政に反映される。このことの意味は大きい。
 男性社会の中で活躍しているキャリウーマン達も、あるレベルに達すると、その先のビジョンが見えなくなる。お金を稼いでブランド商品を買ったり、贅沢旅行をしてみても、結局は個人のレベルの満足に過ぎない。男性は社会的、女性は個人的というレッテルは男性が作ったものであり、女性も男性と同様に社会的なことに関心がある。いや、むしろ、女性の方がリアルな生活感に基づく社会への関心は高いだろう。
 キャリアウーマンとして仕事で成功し、その次には、政治家として国益に貢献するというライフスタイルはある意味でこれからの女性の理想像になるような気がする。若い女性達も大いに共感するだろう。
 造反議員と言われている人達が、逆転を狙うのならば、地域に根ざした女性を立候補させることだ。例えば、全国に存在する「女将さんの会」などを味方に付けられるかが問われる。しかし、それには男尊女卑の態度を改め、あらゆる場面に女性を参加させる必要がある。
 今回の選挙は、女性のライフスタイルを考える上でも非常に興味深い。現在は、郵政だけが論点になっているが、彼女たちが遊説を始めれば、郵政以外の政策にしても、男性とは異なる改革案が出てくるだろう。それも、男性社会への恨み節ではなく、ポジティブな改革提案として。新党が5人で結成できるのであれば、彼女たちも新党を結成できるはずだ。そして、女性新党の方がはるかにパワフルなはずだ。しかし、賢明なる彼女たちのこと。簡単には新党を作るまい。むしろ、小泉自民の中に所属しながら、男性社会をコントロールする方が有利であることを認識しているはずである。
 タカ派の印象が強い小泉さんだが、その攻撃対象は意外にも男性社会、男性原理に向けられている。そして、女性たちはその匂いを嗅ぎ取っているのだ。◆

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