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July 01, 2005

自分の立場にこだわる人達

 自分のポジションを頑に変えようとしない人がいる。
 たとえば、産地のメーカーは、小売店がきちんと注文を出してくれれば何でも作ってやる、と言う。小売店は売れる商品を作って持ってくれば仕入れてやる、と言う。こうやってにらみ合っているだけでどちらも動かない。
 もっと高度な言い訳は、「俺は頭が悪いから、難しいことは分からない」というもの。自分を卑下し、謙虚なフリをしながら、自分のポジションは頑として変えようとしない。本当に分からないのならば、分かるように説明できる。しかし多くの場合、そうではない。勿論、頭が悪いわけでもない。話が分からないわけでもない。問題はその人の立場なのだ。「俺の立場を立てて、話に乗れるように練ってから持ってこい」という意味なのだ。それを「俺は頭が悪いから」という表現をする。
 皆が既存の立場を主張したら、何も進まない。新しいことを始めるということは、立場を乗り越えていくことでもある。自分の立場を変えないくせに、相手の立場は考えない。「相手に歩み寄れ」と言って、自分はふんぞり返っている。何の権利があって、相手に歩み寄ることを強要するのだろう。そんな権利はないのだ。だから結局、こちらも歩み寄らないし、歩み寄らないから実現しない。要は、最初から新しいことなんてやる気がないのだ。

 その言い訳を最初に言う。「俺は頭が悪いから、難しいことは分からない」こんな奴は相手にしないに限る。時間の無駄だ。
 反対に新しいことができる相手とは、自分の立場にとらわれずに、柔軟な対応ができる人だ。あることを頼みに言ったのに、どんどん話が転換して、全く別のことを約束していたりする。互いにそういうタイプだと、立場が次々と入れ代わったり、話題が変化し続けるので、思いがけない次元に到達するのだ。こういう人とは話をしていてとても楽しい。決して、自分を卑下しないし、卑下する意味もない。立場が云々という話もない。
 立場が通用するのは、同じムラ社会に所属している者同士だけである。たとえば、どんな大企業の経営者であっても、私はその人から給料をもらっているわけではないので相手を尊重する義務はない。どんなに地元の名士であっても、外部の人間には関係ないのだ。でもそれが分からない。「俺を誰だと思っている」と怒るのだ。こういう人は、悪い意味の田舎者。
 田舎にも国際人は大勢いる。都会にも田舎者は大勢いる。外国語が堪能な田舎者もいるし、外国語が話せない国際人もいる。国際人は良い意味の個人主義を尊重する。つまらない立場にとらわれず、個人と個人の話ができる。だから、国際的なビジネスができる。
国際化への対応とは、自分を変えることから始まるのだ。◆

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坂口様の主だったブログ記事にウェブログ図書館( http://library.jienology.com/ )からリンクを張りました。

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