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April 24, 2005

日本人は嫌われていることの自覚を

 中国の反日デモが下火になろうとしている。しかし、デモが鎮静化したからと言って、中国人の不満が消えたわけではない。
 私はデモが起きている時には、楽観論を述べてきた。デモに参加したからと言って、中国人が急に日本人を嫌っているわけではないと。しかし、デモが終わったからといって、中国人の日本人に対する屈折した感情が消えたわけでもないのだ。
 このデモを契機に、日本人はこれまでの行動を振り返る必要がある。振り返ると言っても、植民地支配や賠償問題という間接的なことではない。私が言いたいのは、もっと最近のことだ。中国の開放政策後、多くの日本人が中国にビジネスや観光で出掛けた。その時のことを振り返ってほしいのである。
 中国には日本語を理解する中国人が大勢いる。たとえばホテルのロビーで、レストランで、バーで我々は大声で日本語をわめき散らしてはいないだろうか。しかも、下手をすれば、その内容が女性を中国女性を侮辱するような内容であったり、下ネタであったりしないだろうか。

 デモがあったからと言って、必要以上に中国人を恐れる必要はない。デモがなくても、海外に行った時には現地の人々に不快な想いをさせない配慮が必要である。周囲の人が日本語を理解すると考えて、紳士的に行動することを心がけなければならない。
 アメリカは世界中で嫌われている。そのアメリカを一方的に支持している日本は、アメリカを嫌っている国からも嫌われていると覚悟しなければならない。その他に、今回の中国や韓国のように特に日本を嫌っている国もある。それらを合わせれば、日本は世界中で最も嫌われている国かもしれない。国として嫌われているからこそ、個人は好かれるような努力をしなければならない。我々は日本の歴史的問題というハンデを背負いながら、それでも友好的な関係をアジアの中で築いていくという使命を持っていると思う。
 今回のデモを通じ、やはり中国のカントリーリスクについても考えなければならない。デモが収束したとしても、今後も中国国内で政治的な緊張が高まる可能性は高い。とすれば、やはり中国への一極集中は危険と判断すべきだ。また、政治的緊張がなかったとしても、クォーターフリーの影響で対日輸出から対米輸出に切り換えるメーカーも増えるだろう。元の切り上げ問題もある。人件費の高騰や、より効率のよい職種への集中といった問題が生じる可能性もある。
 中国生産の代替えとしてのタイやベトナム、インドでの可能性。また、人材やノウハウの流出という問題を解決するためにも、国内生産の見直しあるいは国際分業も必要になるだろう。
 私は大人の態度でアジアと付き合っていきたい。卑屈になることも尊大になることもなく、対等に付き合っていきたい。ビジネスはビジネスであり、シビアに判断したい。個人としては、そういう関係の中で信頼を勝ち得ていきたいと考えている。◆
 

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