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December 14, 2004

JC2005を終えて

CIMG1186 JC2005が終わった。今年の話題は、初の海外からの出展、初の出展者、入場者の減少だった。これまではあまりにも入場者が多すぎて、「人が多すぎで商談ができない」「もっと落ち着いた展示会にしたい」と文句をいう人も多かった。しかし、実際に入場者が減少してみると、やはり寂しいらしい。
 私は今回の入場者減少は予測していた。昨年の実行委員会でも発言しているし、その他の場面でも明言している。理由は沢山ある。
 中国メーカーはますます成長している。一部の商品価格は上昇に転じているが、一般的にはまだ上昇には至っていない。中国生産を基本とした価格設定は変わっていないのだ。商社への生産丸投げ、企画会社へのアウトソーシングも減っていない。既存の問屋、卸商、アパレル、小売店は淘汰が続いている。産地の生産高も減少傾向にある。経済産業省や地方自治体の予算は削減傾向にあり、補助金も年々減額されており、使途にも厳しい制限が掛かる傾向にある。自立事業、輸出振興等で、行政、産地、業界マスコミ等の関心が分散している。ビジネスを目的としたJCプレビュー展が人気を集め、JCのポジションが曖昧になっている。

 JCスタート以来、こうした傾向は変わっていない。むしろ、これまで入場者が増加を続けてきたことが不自然だったのだ。しかも、毎年の入場者の推移を見ていると、昨年は明らかに飽和状態を示していた。今年の減少は必然なのである。ちなみに、このまま改革をしなければ、この減少傾向は止まらないだろう。
 なぜ改革をしなければならないのか。それは、この8年間でJCを取り巻くビジネス環境が大きく変わっているからだ。8年前、欧米からも数多くの出展要請があった。しかし、現在ではアジアの中心は上海と認識されており、余程の積極的な誘致活動をしなければ簡単に欧米企業が出展することはない。(今回のフランスはテストマーケティングと言っていい)また、現在のような開催時期や展示会運営では、出展してもビジネスにはならない。交通費、物流費、滞在費も高い。コストパフォーマンスが悪過ぎるのだ。
 アジアの企業もASEAN以西では、コストの問題で出展は難しい。結局のところ、海外から出展する可能性が高いのは、韓国、台湾、香港、中国であり、これらの国とのネットワークが重要になるのである。
 JCに関する議論は、「国内メーカーの生き残り、活性化策」と「見本市の運営」が混同される傾向が強い。実行委員の多くは、工業組合連合会の代表であり、全国の産地組合の代表でもある。「我々は展示会の企画会社じゃない」と明言する委員も少なくない。それでは、誰が見本市の方向を定め、運営に関する意思決定をするのだろうか。JC実行委員会が企画会社の機能を拒否したら、運営者不在を認めることになってしまうのだ。
 国内メーカーの生き残りという意味では、JCばかりが解決方法ではない。JCへ参加すればどうにかなるというものではない。JCに参加しなくても生き残ることはできるし、産地展、海外展、グループ展、単独展でも代替えがきく。
 しかし、JCという世界最大級の見本市は採算割れしてしまえば、もう継続することはできない。JCという場がどれだけ業界の活性化に貢献しているかは、消滅してから初めて気がつくだろう。今回の入場者の減少の予測が立たなかったように。
 JCの企画運営に関わる人は、JCの経営責任を持たなければならない。補助金事業だから自分たちのわがままだけを主張すればいいというものではないのだ。事業の戦略性、採算性、成長性を考えながら、運営していかなければならない。
 私は、JCの継続と発展が、必ず日本の製造業に貢献することを信じている。しかし、個々の企業の利益、産地の利益ばかりを考え、全体の調整、海外との交渉等を拒否するのであれば、JCの維持は困難である。そして、結果的に国内製造業がダメージを受けることは間違いない。◆

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Comments

内村さん。書き込み、ありがとう。
質問に答えます。セールをしないビジネスモデルは可能だと思います。
アパレルにとって、セールは百害あって一利なし。顧客にとってもご指摘のように価格の信頼性を損ないます。でも、小売店にとっては、セールでも何でも売上が欲しいと思うでしょう。セールでも粗利さえ確保できれば良いのですから。
セールがやめられない理由は、昨年対比の数字だと思います。前年の同月にセールで売上を取っていると、セール予算なるものも組まれます。
前年実績主義を改め、セール予算をやめて、利益の予算を重視すれば変えられると思います。
生産技術や情報技術は、在庫の減少を可能にします。セールに依存する経営は時代に逆行しています。
そのうちに、年間プロパー、でも年間ベストプライスという売り方が出るでしょう。通販がそれに近い業態ですね。残品はアウトレットで処理すればいいのですから。

お久しぶりです
BFBの内村です

冬期休暇は百貨店でアルバイトをしています
年明けの初売りに向けて倉庫に借り出されたりと
裏では大変な準備がおこなわれています
ファッションの売り場に携われて
大変いい勉強になります

今回はセールについて質問させていただきます
顧客視点から言うとセールは
ある日を境に半額で売ってしまうのではお客様の信頼を裏切る行為のように思えるのですが
メーカーはセールの為の商品を作り、
百貨店はセールの売上も予算に組み込んでいると聞きますが
確かに海外ブランドや流行に左右されにくい商品なら可能ですが
セールをしないビジネスモデルは可能だと考えられますか?
逆に言い換えれば在庫コントロールは
ITやSCMの導入が進む今でも
難しいモノなのでしょうか?

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