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December 10, 2004

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CIMG0042今日、ラジオを聞いていたら、そのまんま東さんの大学での体験談の中で、「大学の講義は一回に換算すると4~5千円になる。だから休講で怒っているのは社会人入学の人だけですね」と語っていた。大学生は90分の講義に5千円を払う。しかし、5千円会費の社会人向けセミナーで人を集めるのは結構大変だ。
 私もセミナー講師を引き受けることが多いが、話の内容では大学の先生より専門的で高度だと思っている。しかし、専門的で高度な内容ゆえに受講者は少ないのだ。
 話芸というくくりで考えると、お笑い芸人も大学教授も私も似たようなものだろう。どれも話を聞いて、お金を払う。でも、お笑いの方が聴衆の幅が広い。誰が聞いても面白いのだ。大学教授は学生を対象にしているので比較的分かりやすい。プロ向けの話をする私は、最も少数派を相手にしていることになる。少数を相手にしているから、単価が高く取れるかというとそんなことはない。結局、専門性が高いということは、ある意味でマニアックなだけであり、経済的に価値があるというのとは別なのだ。

 書店には「簡単に大金持ちになる方法」といった内容の本が平積みされている。これは読者の幅が広い。「日本のファッション産業の将来」なんていう本は、どう考えても売れそうもない。専門的な分野は、一般的なビジネス書としてまとめても売れないのだ。売れない内容を自分勝手に書き散らかしているのだから、これは趣味としか言えない。
 コンサルタントという仕事も似たようなものだ。時代の最先端を読み、新しい戦略を実践しようとしながらも、外部の力を借りたいという事例は決して多くない。ほとんどの繊維関連企業は時代の速度に着いていっていない。新しい戦略に取り組もうという意欲もない。専門知識を理解できないので、専門家が言っていることが正しいのかも分からない。こういう人がコンサルタントに何かを頼むということがあるのだろうか。
 おそらく、コンサルタントに対するニーズを持っているのは、異業種からファッションビジネスに参入する企業、日本市場に参入しようとしている外国企業、日本から海外市場に参入しようとする企業、企業内で新規プロジェクトの担当を任されている人、単身赴任で頼る人がいないプロジェクトリーダー、ファッションビジネスを起業しようとしている経営者の卵・・・等々の人達に違いない。つまり、何かを新しく始める人だ。新しく始める場合、最初から高度な専門知識が必要となる可能性は低い。新分野に関する幅広い知識やノウハウ、論理性、人間性ではないだろうか。
 ファッションマーケティングのことを偉そうに語っていた私が、自分の仕事であるコンサルティングというビジネスについて、マーケティング的に考えたことはあまりなかった。何ということだろう。反省・・・。
 コンサルティングというビジネスは、専門知識も必要だが、相談しやすいシステムをいかに整備し、分かりやすい料金体型を設定するかが大切である。また、PRも重要だ。こんなことが相談できるという情報を必要な人に伝えなければならない。それにはメディアが重要になる。コンサルティングに必要な仕組み作りができれば、専門家は後から集めることもできるのだ。
 私は自分自身への課題として、個人向けコンサルティングシステムを整備したいと考えている。構想がまとまったら、また報告したい。

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