My Photo

お知らせ

無料ブログはココログ

« 目白デザイン専門学校特別講義/2004年11月26日 | Main | 文化服装学院ファッションビジネス科2年特別講義/2004年12月10日 »

November 28, 2004

既存勢力と競合しない起業プログラムを

_002 繊維ファッションビジネスの分野では、繊維産地もファッション専門学校の卒業生も製造業をベースに考えることが多い。何か新しいモノ、ユニークなモノを作って、卸売あるいは小売するという発想である。
 ITビジネスの分野では、製造業ではなく「手数料収入」「広告収入」「ロイヤリティ収入」等をベースにビジネスを考えている。繊維業界の人は、製造業をベースに発想することこそ正しいのであり、手数料収入や広告収入など微々たるものであり、商売の対象にはならないと考えているだろう。しかし、最近何かと景気の良い話題か目立つITビジネスを参考にすることは無駄ではあるまい。
 製造業のビジネスとは、無から有を生じさせることである。原材料を仕入れて製品に加工して販売する。ビジネスそのものを創造するという発想だ。

 IT産業のビジネスとは、メディア、通信、システム、コンテンツ、パッケージ、データベース等がベースになっており、モノを扱うのではなく、情報を扱う。情報の原材料を収集し、価値ある情報に加工し、メディア、通信を通じて販売する。それらの基盤にあるのは既存のビジネスであり、それらをよりスムーズに、より効率的に動かすことを目指している。ある意味では、既存の古いタイプのビジネスが前提となっているのであり、既存ビジネスと競合するものではない。もし、既存ビジネスが全く存在しない環境では、これほどの成長はなかっただろう。
 現段階で、製造業を基本にうしたビジネスを起業するということは、多くの競合相手に勝ち抜かなければならない。しかし、「競合」ではなく「協調」を選べば、ITビジネスのように既存の巨大勢力と連携を図ることができるのである。
 例えば、日本の川中製造業者の製品を販売することである。ジャパン・クリエーション等でも、メーカーが直接展示を行い、商談をしている。しかし、プレゼンテーションやマーチャンダイジングの技術や知識のないメーカーでは、せっかくの商品が生かされない。10の小さな単独ブースで商談するよりも、ある種のセレクト型ブースを企画し、プレゼンテーションとセールス活動をプロに委託した方が効率が良くはないだろうか。また、見本市だけではなく、インターネットによるプレゼンテーションも同時に行えば、効果は倍増するだろう。既存の売上以上の成績に対して増加した分だけ、歩合で支払うシステムにこすることができれば、メーカーも安心して活用できるに違いない。
 あるいは、産地メーカーに欠けている企画機能を受託するビジネスも考えられる。これもインターネット等を使って、海外の企画会社と組めば付加価値が上る。商品企画だけでなくブランド企画まで発展させれば、ブランドロイヤリティのような形態でブランド使用料と企画料を一括して売上歩合で支払うことも可能である。
 このように既存の製造業と競合するのではなく、既存の製造業をIT技術を駆使した営業活動で補佐するというビジネスモデルを考えた方がビジネスチャンスは大きい。若者が起業する場合も、いたずらに競合の厳しい業種に参入するのではなく、既存勢力を補完し合うような業態を目指すべきである。クリエイティブな仕事をしたいという若者は多いが、目指す仕事は旧態依然としたものが多い。モノの革新性ではなく、ビジネスの革新性を目指すことを勧めたい。◆

« 目白デザイン専門学校特別講義/2004年11月26日 | Main | 文化服装学院ファッションビジネス科2年特別講義/2004年12月10日 »

ファッションビジネス」カテゴリの記事

Comments

Post a comment

Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.

(Not displayed with comment.)

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 既存勢力と競合しない起業プログラムを:

« 目白デザイン専門学校特別講義/2004年11月26日 | Main | 文化服装学院ファッションビジネス科2年特別講義/2004年12月10日 »