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November 17, 2004

農業にファッションを

CIMG0639 農業とファッション。全く異質に感じる人が多いだろう。しかし、ブランド米という言葉があるように、農業とてもファッションと無縁ではない。勿論、水産業も林業も同様である。商品である以上ブランドは存在する。関サバ、関アジは魚ブランドの中ではかなり上位に位置するはずである。
 今回は、ファッション屋が農業を考えるとどうなるか、という実験をしてみたい。(そうすれば農業関係の仕事も来るかもしれないじゃな~い)
 まずブランドコンセプト、あるいは企画コンセプトが重要である。思いつくままにあげてみよう。「健康に良い」「安全」「ダイエット」「グルメ」「オーガニック」「ガーデニング」「良薬口に苦し」「医食同源」「軽量小型」「濃厚芳醇」・・・。
 たとえば、「ガーデニング」をブランドコンセプトにする。文字通り、自宅の庭やベランダ等でガーデニングをしている人を対象にする。野菜と共に種苗を販売するのがポイントである。店頭で販売していた野菜を食べて「美味しければ、自分で栽培してみましょう」というわけだ。こうした野菜を一つだけ販売したのでは、単に商品開発で終わってしまう。ブランドというからには、同じコンセプトの商品を異なる地域から集めたい。それを共通のパッケージと売場演出を行うのである。種苗を店頭で販売するのが困難であれば、インターネット販売と連携しよう。インターネットならば、栽培の方法や肥料の与え方も教えられる。土や肥料も商品として販売できるだろう。

 「良薬口に苦し」というコンセプトでは、文字通り、味は悪いが栄養や効能だけはやたらとあるという薬草に近い野菜のブランドにまとめる。青汁がこれだけ定着しているのに、野菜売場では青汁の原料が販売されていないのは不親切ではなかろうか、という発想だ。葉物ばかりでなく、芋や豆にも栄養はあるが味は今ひとつというものはあるだろう。それを共通パッケージとコーナー展開によって販売するのである。
 農ブランドは、まずコンセプトが重要であり、そのコンセプトに賛同する農家のグループが必要であり、パッケージデザインや店頭演出プラン、展開してくれる小売店が必要である。最近で、道の駅等で農協が直営の売場を持っているケースも多いので、地域密着のブランドも考えられる。
 農産物もブランドになって、パッケージを研究すれば、ギフトになる。ギフトになれば、インターネットで全国に販売することも可能になるのだ。
 農家の人は、我々にはない技術を持っていく。今回の事例を読んでも、すぐに「それならこういう品種がいいだろう」と思いつくはずである。しかし、繊維産地の機屋と同じで、消費者サイドに立って、何を作るべきか、どのように販売するべきか、どのように広告宣伝を行えばいいのか、が分からないのではないだろうか。それなら、ファッション屋と組めばいいじゃないか、と思うのである。
 私は、「医食同源」ばかりでなく、「衣食同源」も主張したい。食べ物を洋服のように販売すれば、それはファッションになるのだから。輸入品との競争に苦しんでいるのは、農作物ばかりではない。繊維製品も同様なのだ。繊維製品がファッション製品に生まれ変わることで付加価値を獲得できるのだとすれば、農作物もファッション製品に生まれ変わるべきだろう。農業とファッションのコラボレーション。興味のある方は連絡くださいね。

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