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July 04, 2004

Textile Galaxy2004/6「目からうろこの素材事始め」

Textile Galaxy2004年6月号に掲載されたコラム「目からうろこの素材事始め」をご紹介します。
この本は、日本で唯一の実物生地見本つきテキスタイル専門誌です。私の知り合いの機屋さんも沢山登場します。「購読したい」という方は、銀河株式会社電話03-5371-8898までお問い合わせ下さい。年間6冊で6,090円です。よろしく!
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アパレルとテキスタイルはどちらがエライ?

 アパレル企業の生地仕入れの担当は、生地屋に対して威張っている。生地屋は産地の機屋に対して威張っている。当然、アパレルの人間は機屋にも威張る。でも、産地の人たちと接していると、アパレルの人間はエラソーに言うほど偉いのだろうか、という疑問が湧いてくる。

 アパレル企業に勤める全ての人がそうだとは言わないが、アパレルの人間の方が口が汚い。全ての単語の間に「馬鹿野郎、この野郎」をはさむ人を私は知っている。
 また、アパレルの人間は相対的に貧しい。DCブランドブームの時には、高給を取り、外車を乗り回し、高い酒を浴びるように飲む人も少なくなかった。でも、その当時の産地の機屋でも外車を乗り回す人はいたし、何よりも資産が違う。アパレルの人間がマンションを買ったと言っても、機屋の社長が所有する家屋敷には適わない。
 物質的な豊かさだけではなく、趣味V ライフスタイルの面でも産地の人達の方が豊かだ。ドイツ語で合唱を楽しむ人、茶の湯を嗜む人、素晴らしい書を書く人、絵画のコレクター等々。
 国際派も多い。元商社で外国駐在を経験している人、輸出の仕事が長く英語が堪能な人、海外の有名なテキスタイルメーカーの社長と友達づきあいをしている人、有名ブランドに生地を納めている人、海外の見本市に毎年通っている人等々。
 実力主義者の私としては軸歴など話題にしたくはないが、私が知っている機屋の経営者には、東大、京大、早稲田、慶応など一流大学の卒業生も多い。(それでも、産地に入ると何故か保守的になるのだが)
 産地を知れば知るほど、私はアパレルが貧しく見えて仕方がなかった。それでも、産地の人たちは「大変だ。大変だ」と言っている。アパレルは貧しくても威張っている。商売の立場は理解できるが、何とも不思議な光景である。
 私もアパレルにいた時には、一応エラソーにしていたと思う。産地の先輩たちからしてみれば、何も分からない若僧が頑張って突っ張っているじゃないか、と映っていたに違いない。
 都会の時間と産地の時間はかなり違う。東京にいて、納期を詰めるために一日何度も産地に電話を掛ける。確認、確認、確認。でも、こちらが焦っているほど産地では焦っていない。ゆったりとした時間が流れている。「だって息子の運動会でパートさんが休みなんだもの。仕方ないよ」という感じ。東京からヤイノヤイノ言うから仕方なく相手をしているだけなのだ。
 そういう場面でも、何となく東京の人は地方の人よりも自分が偉いような気がしてしまう。最前線でバリバリやっているぞ、というイメージだ。
 でも、自分が産地に出かけるとホッとする。景色は長閑だし、電話に追いかけられることもない。こういう環境だから良いモノができるんだな、という感じだ。現場に出かけて一緒にモノを作る。自分にできないことを技術者にお願いし、技術者では分からない企画をこちらが担当する。そういうチームワークでファッションは生まれる。最近は経費節減で出張にも行かせてもらえない人が多いと聞く。残念で仕方がない。◆

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