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May 04, 2004

敵を憎まずに殺せるか?

戦場では憎くて敵を殺すのではない。戦争状態という異常事態の中で、命令されるから仕方なく、憎くもない敵を殺すのである。
このように考えられるのは職業軍人だけだろう。多くの兵士はごく一般の善良なる市民であり、彼等は憎くもない敵を命令だけで殺すことには非常に大きな抵抗を感じるに違いない。
そこで敵は憎むべき悪魔のような存在であり、地上から抹殺することこそ正義であると洗脳することになる。こうして善良なる市民だった兵士は良心のかしゃくから逃れることができるのだ。
アメリカ兵の行動や態度を見ていると明らかに敵を人間扱いしていないことが分かる。そして、こうした行動ははるか昔から繰り返されているのだ。
今回の捕虜虐待の根はここにある。人間と思わずに平気で殺戮している敵に対して生きたまま捕えたからといってどうして人間として尊重できるだろうか。
職業軍人からある意味で民主的な軍隊に転換した結果、戦争がより残虐になったことは皮肉な現象だ。
独裁者を追放した結果、より大きな混乱と混沌を招いたように。

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