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March 26, 2017

BABYMETALというコンセプト j-fashion journal(237)

1.世界で活躍するBABYMETAL

 日本人のアイドルグループが日本で人気を集めるのは珍しくないが、海外で人気を勝ち取ることは非常に困難だ。しかし、それをなし遂げたアイドルグループがいる。BABYMETALである。
 主な実績を紹介しよう。
 2014年2月に発売された1stアルバム『BABYMETAL』は、iTunes Storeにて7ヵ国のロックアルバムチャートでベスト10に入り、米ビルボードの総合アルバムチャートに日本人最年少でランクインした。3月には、日本武道館で単独公演を行う。これが平均年齢14.7歳での開催ということで、女性最年少記録となった。
 2014年7月より、フランス、ドイツ、イギリス、アメリカ、カナダ、日本を巡る初のワールドツアーを開始。同月、「Sonisphere Festival UK」ではメインステージに出演。7月中旬には、英METAL HAMMERが主催したトーナメント方式のネット投票企画「HEAVY METAL WORLD CUP」に日本代表として選出され優勝。7月下旬から8月上旬にかけて、レディー・ガガの北米ツアーにオープニングアクトとして同行した。

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ICTを活用した職業教育 j-fashion journal(236)

1.現実と乖離する教育機関

 現在、あらゆる分野でインターネット、デジタル技術による変革が始まっている。勿論、教育分野も同様だ。
 最近、既存の教育機関があまりにも現実と乖離していると感じる。そもそも教育機関の存在意義は、卒業後、学生が社会人としてより良い生活ができることにある。
 より良い生活と言っても、経済的により良いだけではない。精神的な満足も含まれているのは確かだ。しかし、職業教育をうたうのであれば、経済的要素は欠かせない。
 精神的な満足をうたう場合でも、検証が必要だ。時代によって精神的満足も変わっていく。
 教育機関は商品をつくったり、販売するのではない。その分、時代の変化に対応するべきだと思う。
 費用対効果の問題も重要だ。果たして、現在の教育機関は授業料に見合う価値を学生に提供しているのか。既に時代遅れとなった理論や事例を学生に紹介することは、存在価値がないどころか、マイナスに作用しているかもしれない。

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消えた繁忙期~店舗からネットへ~ j-fashion journal(235)

1.日本向け縫製工場がガラガラ

 ゴールデンウィークが明ける時期は、通常なら秋物が繁忙期を迎える。しかし、今年は状況が変わっているようだ。
 中国のみならず、ベトナムでも、日本輸出向け縫製工場はガラガラだという。中国では、「日本人は中国を見捨てたんではないか」と訝しがり、ベトナムでは「日本人はベトナムに飽きてしまったんではないか」と疑っているという。
 繁忙期になる時期なのに、受注が入らない。「本当に繁忙期は来るんですよね」と心配しているらしい。

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January 04, 2017

人生を変えるモノはあるか? j-fashion journal(234)

1.DCブランドに熱狂した理由

 メンズDCブランド全盛期の販売員の話。
 「一番いい客は、カッコイイ奴じゃない。少しダサイ方がいい。埼玉か千葉から出てきたような客。そういう客に、頭の先から爪先まで全部コーディネートする。総額30万くらいになるけど、クレジットで買わせる。
 一カ月すると、その客が再び店に来る。一カ月の間で、彼の人生は変わっている。女性にモテるようになるし、周囲の目も変わる。突然、カッコイイ男に変身したんだ。
 そういう客にとって、販売スタッフは教祖になる。何でもいいから、コーディネートしてくれ、と頼まれる。そして、10万くらいの商品を売る。これの繰り返し。あの頃は、本当に面白いように商品が売れたね」
 当時のDCブランドには、購入した人の人生を変える力があった。それは、製品の力ではない。最新のファッションを認め、評価するという周囲の環境もあった。社会に対するファッションの影響力があったということだ。

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ファッション起業講座 j-fashion journal(232)

1.現場対応能力を評価する

 中国アパレルのコンサルティングで、違和感を感じることがある。私は、「切羽詰まっているのだから、早く結果を出さなければならない」と思っている。しかし、彼らはそうは考えていない。こちらが良い企画を提案しても、それを全面的に取り入れようとはしない。その企画手法を既存のスタッフに学習させたいのだ。
 先方の経営者は、「あなたは先生で、私たちは生徒です。正しい企画手法を私たちに教えてほしい。私たちも一生懸命努力しますから、半年でできるようにしてください」と言う。周到な準備のもと、作成したドキュメントをプレゼンしても、「結果だけ出されたのでは、やり方が分からない」と言うのだ。
 日本人的に考えれば、周到な準備をした仕事には敬意を払い、全面的に受け入れることが多い。その場で仕事をして見せても、その仕事を評価することはできないし、「やっつけ仕事」だと思われることが多い。しかし中国では、現場での問題解決が高く評価される。
 

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今更聞けないニットのセミナー j-fashion journal(231)

1.ますます重要になるニット

 ニットファブリックのジーンズが流行している。ジーンズに使われるデニムは固いので、足を締めつけ、血流を阻害する。外見は好きでも、苦しくて履けないという人も多い。特に、高齢になると、皮膚も敏感になり、若い頃のようにスリムなジーンズを履くのは大変だ。外見からは、ほとんど布帛のデニムと変わらないジャージーのジーンズは軽くて動きやすい。とても快適である。
 多くのジャージーは、丸編み機で編まれたニットファブリックである。組織は横編みと変わらない。どちらもループで組織を構成したテキスタイルだ。
 織物は、タテ糸とヨコ糸で構成されているのでタテヨコには伸びない。ニットはループで構成されているので、縦横に伸びる。
 カットソーをニットに含めれば、ニットがより重要に感じられるだろう。それにも関わらず、ニットに関する知識、ニット製品の企画生産について知っている人は非常に少ない。

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クリエイティブディレクターという仕事 j-fashion journal(230)

1.デザイナーとクリエイティブディレクターの違い

 職種は、ビジネスモデルによって変化する。ファッションデザイナーも同様だ。オートクチュールの時は、クチュリエ、クチュリエールと呼ばれた。全ての服づくりの技術をマスターし、メゾンを構える、仕立て工房の親方である。
 既製服の時代になり、クチュリエはスティリスト(デザイナー)とモデリスト(パターンメーカー、パターンナー)に分業する。
 更に、グローバルな多店舗化が進むにつれ、マーケティング、プロモーション、ショップデザイン等が重要になった。ラグジュアリーブランドでは、香水や時計、アクセサリー、服飾雑貨等のライセンスビジネスが拡大し、ライセンシーに対するディレクションやアプルーバルの業務が発生する。事業モデルが高度化、複雑化するにつれ、全てのクリエイティブな要素をコントロールする職種が必要になった。
 アパレル商品、コーディネートする雑貨等の企画のみならず、マーケティング、プロモーション、ショップデザイン、ライセンシー企業への企画ディレクション等の業務が発生したのだ。同一ブランドで展開する以上、イメージの統一が必要になる。

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リアルなネット通販戦略 j-fashion journal(229)

1.ブランドコンセプトとハッシュタグ

 リアルな世界で、アパレルのブランドを発表するには、ファッションショーを行うか、合同展に出るというのが一般的だ。その他にも、クラウドファンディングでイベントを行うとか、SNS、ブログ等でファンを獲得する等の方法がある。そもそも、こうしたファッション関係の情報に反応する人は、ファッションに敏感な人達である。
 ネットの世界だけで、新ブランドを発表するのは難しい。検索ワードで新ブランド名が引っかかることはない。むしろ、特徴のある商品で訴求した方が良いかもしれない。
 リアルな世界では、ビジュアルな情報の方が、テキスト情報よりも訴求力が強い。WEBの世界では、検索キーワードが重要になる。
 最近は、インスタグラムの人気が高まっており、ネットの世界でもビジュアルな情報が重視されている。ツイッターやフェイスブックでも画像の投稿が増えている。
 ビジュアル情報発信優先か、テキスト情報発信優先か、というよりも、画像にどんなハッシュタグを付けるかが重要になるのかもしれない。Youtubeやインスタグラムで検索を掛ける人が増えているからだ。

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December 26, 2016

バリエーションからディレクションへ j-fashion journal(228)

1.品揃え型専門店とデザインバリエーション

 昔、ファッション専門学校の学生だった頃、服飾事典が私のデザインソースだった。当時は、そういう学生が多かったようで、装苑賞候補作品を見て、「あ、これ服飾事典の写真にあった」と思うことも多かった。
 当時のオートクチュールメゾンもデザインソースは、服装史と民族衣装が中心だった。「ファッションデザインを学ぶなら、服装史と民族衣装を学ばなければならない」と言われたものだ。多くの学生は、ファッション雑誌をデザインソースにしていた。雑誌を見ながら、発想を膨らませ、デザイン画を描く。
 デザインソースと、自分の発想は相互に働く。同じ写真を見ても、ピンと来る人と来ない人がいる。あるいは、同じ写真でも、人によって注目する部分が異なる。景色に注目する人もいれば、小さな人影に注目する人もいる。写真から着想を得て、オリジナルデザインが浮かび、その人の着想で写真を選ぶ。
 このように、多くのものからイメージを得て、更に多くのデザインを生み出す。この手法は、デザインバリエーションを膨らませるのに役立つ。

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デザイナーのためのWEBサービス j-fashion journal(227)

1.一点モノの販売とオーダーメイド

 アパレル冬の時代の中で、好調なのが、一点モノの販売サイトとオーダーメイドだ。
 反面、既製服は低迷している。というより、企業が生産するアパレル製品は完全にコモディティ商品となり、ティッシュやトイレットペーパーのように、安くて機能的であればいいのだ。そこには、ファッションという言葉が持つ、ドキドキ感、ワクワク感、憧れや夢という要素が見当たらない。
 一点モノの手芸品やアクセサリーがネットで販売できるようになったことで、個人の作家と消費者が直接つながるようになった。作り手の顔が見えることは、単なる物販ではなく、商品を介した新たなコミュニティを生み出したということだ。
 オーダーメイド、特に男性向けのオーダースーツのビジネスが活性化したのは、代理店制度によるものだ。かつてのテーラーには職人がいた。現在でも、本物のテーラーは存在するが、エセテーラーも存在する。テーラーという看板を掲げているが、単なる代理店であり、オーダー職人を抱えるアパレル企業の販売窓口業務をこなしているに過ぎない。

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«起業のための学習プログラム j-fashion journal(226)