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January 15, 2018

新規事業は副業から始めよう

1.同質化したメンバーによる会議

 新規事業開発を進める企業は多い。しかし、構想段階、企画段階で頓挫するケースも少なくない。その原因の一つは、同質化したメンバーだけで会議をしていることだ。
 長い時間、同じ会社で働き、同じ価値観を持っている社員同士は、思考のパターンも似ている。予算や事業規模が先行し、「既存のビジネスの延長」「隣の青い芝生ビジネス」「誰でも考えるトレンドビジネス」しか出てこない。
 ビジネスの発想は、サプライサイド(供給側)に偏り、デマンドサイド(需要側)の発想が出てこない。どうすれば儲かるか、という発想からは、消費者が求めるサービスや商品には届かないのだ。
 議論を深めるには、社外の専門家、外国人、ビジネスターゲットに近い消費者等を交えて、議論することが有効である。外部に門戸を開くことから、新規事業開発は始まるのかもしれない。
 異質な人が集まってこそ、議論が深まるのである。
 

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アニメ化するリアル世界

1.世界的ビジョンの共有

 原始仏教は紀元前450年頃、原始キリスト教は400年代、イスラム教は600年代に始まったとされる。大昔の偉人が語り、実践したことが教義となり、現代にも生きている。
 経典や教典は文字で書かれている。内容は、象徴的な詩や寓話や対話等が主たるものだ。人は、それらを読んで自分なりに解釈し、独自のイメージを作り上げる。
 それぞれの宗教ば独自の世界観、価値観を持っている。その世界観や価値観を共有することで、人は結びつく。そして、国家を建設されることもある。
 多くの人が共通のイメージを共有することは強大な力になる。しかし、イメージの共有は容易ではないし、時間も掛かる。
 1455年、グーテンベルグが発明した活版印刷は、聖書の大量印刷を可能にした。聖書は、現在に至るまで最大のベストセラーだ。活版印刷という技術は、イメージの共有を加速した。

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ビジネス基本の基本

1.ビジネスの起点は消費者

 ビジネスには、企業相手のビジネス(B2B)と消費者相手のビジネス(B2C)がある。
 B2Bの部品メーカーの場合、相手の注文通りの部品を作れば良いが、それだけでは価格競争に巻き込まれる。合い見積もりを取られて、安い工場に注文が流れる。それを防ぐためには、言われたことをその通りにやるだけでは不十分だ。コスト以上の違いを出さなければならない。と言っても、部品だけの差別化は難しい。その場合は、部品からユニットへと対象を拡大していくことだ。
 私は、部品メーカーでも加工メーカーでも、本業の部品以外に製品を作るべきと考えている。鋳物の工場が独自のフライパンや無水鍋を開発し、大ヒットした事例もある。最終製品を作り、B2Cのビジネスをすれば、様々な可能性が広がる。また、B2Cを志向することで、消費者変化に敏感に反応するようになる。
 部品の場合も、納品先、あるいはそのはるか先に、必ず消費者が存在する。自動車メーカーに部品を供給しているメーカーも、自動車は消費者が購入する。

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January 14, 2018

低欲望社会のマーケティング j-fashion journal(270)

1.日本は低欲望社会化している?

 「低欲望社会」は、大前研一氏の造語である。日本全体が消費意欲のない国になってしまったことを指す。
 日本の人口が減少し、高齢者が増えている。高齢者はリッチで若者はプア。年金や介護保険等の負担は年々重くなり、一方で労働者人口は減少し続ける。人手不足でも、給料は上がらず、輸入品が増えるだけだ。
 最近はロボット技術とAI(人工知能)が進化し、無人工場に近づいている。製造業はいかに雇用を増やさずに、工場を稼働させるかを考えている。
 消費が伸びないので、店舗の採算が合わなくなっている。店舗を増やすことは、売上と利益を増やすことだったが、最近は負債そのものだ。百貨店、専門店が減少し、その分、ネット販売が増えている。既に、物流が回らなくなっており、ドライバーの人手不足が続いているが、これも自動運転システムやコンビニ流通の活用によって解決できるかもしれない。

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規範なき世界の言論の行方 j-fashion journal(269)

1.マスコミ不信とトランプ支持

 ジョンレノンは、「イマジン」で、「天国も地獄も、国も宗教も、戦争も欲望も飢えもない世界を想像してごらん」と歌った。そして「皆仲間になって、平和に生きている」と。
 あのとき、私たちは想像できなかった。世界から規範が失われることを。全てがなくなるのではなく、全てが存在するという事態を。それがコントロール不能となり、対立する意見はまとまらず、争いをどのように解決するかが見えなくなることを。確かに天国はなかった。それは確かだ。
 アメリカの大統領選挙で暴言を繰り返すトランプ氏をアメリカ国民の半数が支持している。誰だって、格調高いオバマ氏の演説と、品のないトランプ氏のツイートの違いは分かる。それでもトランプ氏を支持したということは、アメリカ国民は格調高い演説を信じることができず、言葉は汚くても、自分たちの立場で発言してくれる人が欲しかったということだろう。

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トランプに何ができるか? j-fashion journal(268)

1.トランプ氏の公約

 2017年は、トランプ氏への期待と不安と共に始まった。選挙期間中は、トランプ氏の暴言ばかりが注目されたが、現在は政策に興味が移っている。彼の公約を確認してみよう。
 選挙スローガンは「アメリカを再び偉大に」である。

(1)貿易に関する公約。
・環太平洋連携協定(TPP)には署名せず別途、北米自由貿易協定(NAFTA)に関しメキシコ、カナダと再交渉を目指す。
・中国は通貨を操作している。同国の輸出品には相殺関税を課す。政府による輸出業者への助成制度を世界貿易機関(WTO)に訴える意向。

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分散の果てにあるもの j-fashion journal(267)

1.イギリスのEU離脱

 2016年6月、イギリスは国民投票によってEU離脱を決定した。当初、イギリス国民の衆愚的事件という報道が多かったが、次第に問題はEUにあるという論調も増えてきた。少なくとも、イギリスだけが損害を被り、EUは安泰ということでもなさそうだ。
 EUの壮大な実験は国家という単位を超えて、巨大な行政組織を構築するというものだった。しかし、その土台は移民問題で揺らぎ始めている。大量の移民がEU、イギリスに流入し、元々の国民の負担が増えてくる。人道的支援という思想だけで、個人の負担を強制することも困難だったろう。
 そもそも、国家とは民族がその基本単位だった。複数の民族が共存するためには、長い時間と政治的判断、ルール作りが必要だった。その歴史的な課題を乗り越えて、国家が成立したのだ。
 戦争による大量移民の流入という事態は、突発的であり、国民の同意を形成する時間も足りなかった。イギリス国民の判断は理解できるし、むしろ投票結果が拮抗したことは、イギリスの成熟として評価すべきではないか。

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ファッションドールコレクション j-fashion journal(266)

1.リアルに感じる世界とは?

 私はもうすぐ還暦を迎えるが、中学、高校の頃、ラジオの深夜放送でフォークソングを聞いていた。そんな年代である。
 我々の世代は、テレビ、ラジオ、雑誌から情報を得ていた。また、インターネットは存在しなかったし、パソコンもスマホもなかった。
 写真や活字を見て情報を得ていたのだが、そこに描かれているコンテンツの多くは、実社会の投影だった。
 小学校の低学年の頃は、貸本屋からマンガを借りていた。やがて、マンガ週刊誌が出版され、少年マガジン、少年サンデー、少年キングを読んだものだ。
 当時のマンガの主人公の服は、キャラクターの一部だった。魔法使いサリーは、常に同じ服を来ていたし、おそまつ君もチビ太もイヤミも常に同じ服を着ていた。

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ラグジュアリーなカジュアル j-fashion journal(265)

1.フォーマルとカジュアル

 フォーマルな服は、きちんと縫製しなければならない。縫製工賃も高いし、生地値も高い。思わず背筋が伸びるような緊張感を伴う服である。
 カジュアルな服は、ラフな作りのものが多い。縫製工賃も安いし、生地値も安い。その代わり、カラフルで気楽に楽しめる。そんな服である。現代はカジュアルファッション全盛の時代である。緊張感を伴う服は、コスプレや礼服だけかもしれない。
 日本でイメージするカジュアルウェアのルーツは、アメリカンカジュアルであり、工業製品のように大量生産した製品だ。アメリカンカジュアルを本物とすれば、本物のカジュアルは大量生産の安い服ということになる。
 したがって「ラグジュアリーなカジュアル」という表現は成立しにくい。しかし、ラグジュアリーなカジュアルは存在する。カジュアルウェア用のテキスタイルにも高級原料を使ったものがあるし、ビンテージ感覚の高密度でヘビーなテキスタイルもある。

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October 11, 2017

定年になったら人生のオーバーホールをしよう j-fashion journal(264)

1.リタイアしたらオーバーホール

 日本で「男の身だしなみ」といえば、服とヘアスタイルだった。別の言い方をすれば、洋服屋と床屋に行くのが身だしなみだった。しかし、ヘアスタイルもファッションもカジュアルになり、「身だしなみ」という概念は希薄になっている。
 特に、リタイア後の男性は、身だしなみを整えるモチベーションも失っている。外出する用事もないし、自分を見てくれる人もいない。
 ここで、発想の転換が必要になる。リタイアしてまずやるべきは、「心身のオーバーホール(分解点検修理)」である。
 約40年のサラリーマン生活でしみこんだ組織人の発想を脱すること。これからは、一個人として社会に対峙していかなければならない。会社の名刺に依存するのではなく、新たな自分のアイデンティティを確立するのだ。

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«スキンケア商品のファッション的マーケティング j-fashion journal(263)